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  1. 上市町議会 2021-12-01
    令和3年12月定例会(第2号) 本文


    取得元: 上市町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-12
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 議事の経過        ◆◆◆ 開   議   の   宣   告 ◆◆◆ ◯議長(堀田喜久男君) ただいまの出席議員は12名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。                               (午前10時00分)        ◆◆◆ 議  事  日  程  の  報  告 ◆◆◆ 2 ◯議長(堀田喜久男君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。  これより本日の日程に入ります。        ◆◆◆ 議案第78号から議案第83号まで ◆◆◆ 3 ◯議長(堀田喜久男君) 日程第1 議案第78号 令和3年度上市町一般会計補正予算(第5号)から議案第83号 上市町特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例一部改正の件までの6件を議題といたします。               一 般 質 問 及 び 質 疑 4 ◯議長(堀田喜久男君) これより町政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を行います。  通告がありますので、順次発言を許します。         ────────────────────────             ◇  寺  西  庄  司  君 5 ◯議長(堀田喜久男君) 8番 寺西庄司君。              〔8番 寺西庄司君 登壇〕
    6 ◯8番(寺西庄司君) おはようございます。  ただいまより、通告に従いまして、一般質問をいたします。  この頃、自動車から周りの景観を見回すことがよくあります。よく目にするのが道路脇、田んぼのあぜ、川の土手、全く除草がされておらず、荒れ果てた感じを受ける土地があります。  こんな寂れた感のある地域に愛着や誇りを持って住み続ける意欲が湧き上がらなくなってしまったらどうしようかとか、移住・定住の場面におかれまして、重要な要素や課題になるんじゃないかなと心配になります。  一般的に考えてみますと、やはりこざっぱりしたところ、お手入れされているところとか、町並みが明るいところに住みたいという欲求になるんではないでしょうか。このような観点から、雑草の放置も小さな社会問題だと捉えることが必要ではないでしょうか。  最近において、民家周辺の空き家、空き地の雑草管理についての意見をいただく機会が多くなっております。ある地域では、雑草が生え放題、放置状態になった、そんな空き地が発生したので、見るに見かねて、お一人で自発的に草刈りをしていると言われております。  その方としては、地域のためにという思いから、その日々の生活の中から時間をひねり出して作業に当たっていただいているということでございますが、そんな方々に対して本当に感謝はいたしますが、後で不測のトラブルが生じないように祈るばかりであります。  また、悲しくなるのは、その問題のある土地の所有者の方が全くその放置を認識されていない、そんなことだそうです。  空き地を放置してしまう方にも、いろんな事情があると推察します。その地域や周辺の方において、円満な町内会の継続や、優しく活動してトラブル回避しておきたいと思われる、その葛藤があるとも推察します。  ここでの問題点として整理しますと、1つ目としまして、乾燥してくると火災の心配があって、草木に火がついたらどうしようかと思うと、安穏としておられん。  2つ目としまして、雑草が繁茂して、害虫やハクビシン、タヌキ、イノシシなどのけだものが潜んでいるようで恐ろしい。通学路なんかで児童の背丈を超える草木になってしまうと、ジャングルの横を通るようなもので、交通安全上も好ましくありません。  3つ目として、他府県にいる子どもたちが、お孫さんたちが帰ってきても、けだものが住んでいるようなところが近所にあれば、恐ろしくて帰ってきたくないと言われて、寂しくなってしまうんですね。  4つ目として、とにかく地域に当該物件が発生した場合、所有者に対して交渉に当たる町内の役員さんにおかれては、穏便に解決していかないと、円満な町内会が瓦解してしまうというプレッシャーがかかって、役員を辞退したくなってしまうと。  そこで、3点についてお伺いいたします。  1点目は、空き地の相談窓口開設はできないかということでございます。  2点目は、火災防止の啓蒙活動ができないか。これは、適正な時期に広報などで注意喚起をお願いしたいというお願いもございます。  3点目は、適正管理についての周知はできないかということです。役場のほうから地権者に対して指導してもらいたいという内容でございます。  永田町民課課長にお尋ねいたします。  次、2番目の質問でございます。  11月の新聞記事において、文化審議会国登録有形文化財として上市町の円筒分水槽を答申したと掲載されました。この記事の影響で、現地を観光する方が増えているらしく、上市川第1発電所の近辺を右往左往する方が増えていると情報が入りました。  どうやら上市以外のまちの方が訪ねてきているのが多いらしいですね。私も様子を見に行ったら、数人の方に新聞記事を見せられて、発電所の辺りから現場までどのように行けばよいんですかという質問を受けておりました。  私が現地でそうやって説明していた数十分の間に、数台の車が来訪されました。人気は、これは高そうだなというふうに感じました。今後も現地を訪れる人が増えてくるんじゃないかなと予想されます。  そこで、2点についてお伺いいたします。  1点目は、アスファルトから砂利道になるところで、案内看板を設置すべきではないかということでございます。  2点目は、現場へ行く途中、枯れ葉の堆積によって汚泥化している道路箇所がありまして、これは舗装すべきではないかという質問でございます。  酒井産業課課長にお尋ねいたします。  よろしくお願いいたします。 7 ◯議長(堀田喜久男君) 永田町民課長。             〔町民課長 永田雄二君 登壇〕 8 ◯町民課長(永田雄二君) 空き地の除草に関する質問についてお答えします。  まず、空き地の除草に関する相談は、その場所が宅地の場合は町民課、農地の場合は農業委員会で対応しています。看板など目に見える物を掲げているわけではありませんが、できる限り相談内容にお応えできるよう努めております。  今年度は現時点で6地区からの相談を受け付けており、電話で所有者に除草をお願いし、応答のないところに対しては、書面で繰り返し要請する等の対応を行っております。  次に、火災防止の啓蒙活動については、気象状況等に応じて野火等が発生しないよう消防から注意喚起しておりますが、今後は適切な時期に広報かみいち等で注意を呼びかけてまいります。  最後に、適正管理の周知につきましても、火災防止と同様に、広報かみいち等で行っていきたいと考えております。 9 ◯議長(堀田喜久男君) 酒井産業課長。             〔産業課長 酒井紀明君 登壇〕 10 ◯産業課長(酒井紀明君) 釈泉寺円筒分水槽に関するご質問にお答えします。  上市川左岸の釈泉寺地内に位置する釈泉寺円筒分水槽につきましては、ご承知のとおり、その歴史文化遺産としての価値が認められ、文化審議会において国登録有形文化財として答申されると同時に、新聞紙上等で大きく報道され、以後、町や町観光協会に場所に関する問合せが多く寄せられました。  議員ご指摘のとおり、釈泉寺円筒分水槽までの経路が分かりにくく、かつ自動車で向かうにも難しい場所であることから、道迷いの報告を地元関係者から聞いております。  現時点の案内看板は、目的地である釈泉寺円筒分水槽の対岸に位置する上市川右岸主要地方道上市北馬場線の釈泉寺バス停付近に1基あるのみとなっております。この案内看板を起点に目的地へ向かうには、上市川右岸町道釈泉寺田蔵線から上市川第1発電所手前の橋梁を経由し、上市川左岸の県管理道を通るルート以外にはなく、一部未舗装部分が存在しているほか、道幅も狭く、自動車同士が擦れ違えない等の課題もあります。  こうした課題への対応策として、例えば、経路案内や注意喚起を図る簡易的な野立て看板の設置、道路の舗装、さらに駐車場の確保などが考えられるところであり、今後、道路管理者である県立山土木事務所や発電所を管理する県企業局等と協議してまいりたいと思います。  町の新たな文化財となる釈泉寺円筒分水槽を、所有者である上市川沿岸土地改良区や地元白萩地区と連携し、観光名所としても活用できるように取り組んでまいります。 11 ◯議長(堀田喜久男君) 8番 寺西庄司君。 12 ◯8番(寺西庄司君) ご丁寧なご回答、ありがとうございます。  1つ目の空き地の問題に関しましては、もう窓口はある程度相談を受け付けておるということでございまして、その中でも空き地、その放棄田畑の状況を、いろいろ相談を受けていただければありがたいなと思っております。  その中で、権利関係といいますか、分筆、共有になっているのとか、いろいろ、どうしても個人の方では調べ切れられないところもございますので、窓口のほうで、どこまでできるかというのは、あんまり突っ込んだ話はできないかもしれませんけれども、ある程度、所有関係はちょっと難しいのでとか、いろいろなところをサポートしていただければありがたいなと思います。  草刈り状況に関しても、この害虫駆除というのが、ちょうど周りの田んぼをやっていらっしゃる方にとっては随分しかめ面になるような状況になって、困り果てておられるんじゃないかなと思っておりますので、この相談窓口から新しく、こうすればいいんじゃないかというところを少し何か見つけ出したいなというところでございます。  今の空き家問題にしましても、上市町は最先端を走っておるというふうに自負しておりまして、その空き家が今度壊されて空き地になると、今度またその空き地が放置になると、今の空き地、この相談窓口がまた必要になってくるんじゃないかなという危惧もしております。  コロナ禍でどうしてもそこの地域の町内会の役員の方が、この空き地を、放棄されているのを何とか処理しようとして、地権者の方に何回も何回も言わなきゃいけないということで、その地権者の方、あるいは周りの方々との、町内の、何と言いますか、信頼関係が崩れるといいますか、そういうことを、その役員の方にプレッシャーをかけたくないというところもございまして、その辺りも、あまりプレッシャーがかからないようにという心持ちで相談の窓口を開設していただければというふうに思っております。  次の円筒分水槽に関しましてですけども、随分見に行きたいという方がいらっしゃるので、やっぱり問合せも多いんだという、今お話をいただきました。  この課題、いろんな利害関係者の方がいらっしゃるみたいで、そことの調整をしながら、ひょっとしてこの円筒分水槽は、いろんな今までの歴史もありますし、上市町としては重要な案件になるんじゃないかなというふうにも思いますので。  よく、この先歩いていったら、革靴では行けないんですよね。長靴が必要なんですねという問合せも現地でいただいたほどなので、一本道を車で行くとなれば擦れ違いができないということから、そうやって車で進入するということも、いいのかな、いいのかなと迷いながら入っていくというところでございますので、そこも安心して見られるようにというところに注意していただければというふうに思います。  本当に、適切なご回答をいただきまして、ありがとうございます。  以上でございます。         ────────────────────────             ◇  松  谷  英  真  君 13 ◯議長(堀田喜久男君) 10番 松谷英真君。              〔10番 松谷英真君 登壇〕 14 ◯10番(松谷英真君) 皆さん、おはようございます。  12月議会に当たりまして、一般質問をさせていただきます。久しぶりの質問でございますが、よろしくお願いいたします。  昨年より発生した新型コロナウイルスによって世界中が困っているわけであります。早い終息を願っている一人でありますが、さらに感染力が強いと言われるオミクロン株が世界中に広がっています。第6波に備える必要があり、コロナ対策には一人一人が生活の中で心がけることが大切であります。  それでは、中川町長の今後4年間の町政運営についてご質問をいたします。  まず、中川町長には、改めまして、2期目の当選おめでとうございます。コロナ禍で大変ではありますが、町民の命と財産を守る役目として頑張っていただきたいと思います。  さて、11月の広報上市では2期目の再任のご挨拶を載せられておりますが、選挙中に配布された公約も、多くは配られなかったんじゃないかと思うわけでありますが、広報上市でお知らせができたことはよかったと思っております。  さて、広報で載せられております町長のこれからの取組について、内容や抱負と今後のスケジュール等についてお伺いをいたします。  初めに、地域医療を守るかみいち総合病院の充実と機能強化についての質問であります。  国において公立病院の再編の話がいきなり出てきたときは私もびっくりいたしました。町にとって大切な病院であります。これからも存続させていかなければなりません。がんばるかみいち総合病院応援プロジェクトも、多くの町民からご寄附をいただきました。さらには、新型コロナウイルスが蔓延して総合病院の役割が見直せたし、ワクチン接種には病院挙げての取組ができました。3回目のワクチン接種も早い完了をお願いいたします。  かみいち総合病院を守るための方策についてお伺いいたします。  2つ目に、未来に羽ばたく子どもたちのための子育て支援の点検について質問をいたします。  急激な人口減少は、上市町の存亡に関わる事態であります。そのためにも、子育て支援にはもっと強力な施策の実施が必要と思われます。  子育て支援策の重点と計画についてお伺いをいたします。  3つ目に、自然災害に強い安全・安心なまちづくりについて質問をいたします。  近年のゲリラ豪雨は頻繁に起きるようになりました。初めての高齢者等避難指示も実際に行われました。また、1月の豪雪では大きな交通マヒになるなど、自然災害に注意が必要であります。  自然災害に強いまちづくりの計画についてお伺いいたします。  4つ目に、農業組織の規模拡大支援について質問をいたします。  国営や県営の基盤整備事業が進められています。整備された水田1枚が1町歩であったり、それ以上であると聞きますが、それに伴い、農業機械も大型にしないといけません。また、整備された施設の半分が高収益作物を栽培しなければならないという条件があります。なおさら設備を大型化しなければならないと思います。  農業組織の規模拡大への支援策についてお伺いいたします。  5つ目に、小学校のあり方と整備計画を町民の皆さんと考えるについて質問をいたします。  人口減少が著しい中、昨年度の出生数は68名と驚きの数字ではあります。残念ながら、今年度もそのような数字であると聞いております。やはり小学校の再編はやむを得ないだろうとは思いまいますが、いまだに地域懇談会は開催されておりませんが、今後のスケジュールと、特に上市中央小学校の改築は急いでいただきたいと思います。  今後の計画が見えてきませんので、小学校の再編と上市中央小学校の改築計画についてお伺いをいたします。  中川町長に答弁をお願いいたします。  よろしくお願いいたします。 15 ◯議長(堀田喜久男君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 16 ◯町長(中川行孝君) 久々に松谷議員さんの質問をお聞きしました。ありがとうございます。  まず、かみいち総合病院の件についてお答えを申し上げます。  かみいち総合病院の懸案事項として、駐車場の整備、医師の確保、経営改善の3つがありました。  このうち駐車場につきましては、令和2年5月に病院南館側に約230区画を確保したことによって、不足は解消されたと考えております。  次に、医師の確保につきましては、富山大学附属病院のご理解の下、外科医師2名の常勤化、加えて寄附講座の開設による総合診療医2名の常駐が実現しました。  経営面につきましては、国の再編・統合の対象となったことを受け、令和2年11月より南館3階病棟を急性期病棟から地域包括ケア病棟に変更したこと、加えて今年度4月からは富山大学附属病院乳がん先端治療乳房再建サテライトセンターを開設したことなどから、今年度は上半期の医業収益が向上しており、経営改善の兆しが見えてきたものと思っております。  また、議員ご指摘のかみいち総合病院は、県下の公立病院で唯一新型コロナウイルスワクチンの接種会場として運営したことから、町民の皆様には身近に病院があることの大切さを改めて認識していただけたものと思っています。  今後さらに高齢者のニーズが高い泌尿器科の常勤医の確保を目指すなど診療科の拡充や経営改善に努め、地域医療の拠点としての存在意義をしっかりと高めていきたいと考えております。  次に、子育て支援策についてのお尋ねでございますが、ご存じのとおり、国が発表しました昨年の赤ちゃんの生まれた数は、統計史上最少でございました。上市町においても昨年度は68名と、非常に寂しい数字になったところであります。  上市町の未来を担う子どもたちは町の宝であり、子育て世帯をしっかりと支えていくことが大切であります。ましてや、コロナ禍によって町で産まれる子どもたちの数が大きく減少している今日、子育て支援は町の最重要課題と認識しております。  このため、これまでも中学生までの医療費の窓口払いの解消、全階層における保育料の引下げ、同時就学・入所要件を撤廃した第3子の給食費・保育料の無償化、新生児のおむつ購入券助成や2か月児訪問時の「Kamiichi Baby Gift」の配布、18歳以下のインフルエンザの予防接種費用1回3,000円の助成など、多くの取組を実施してまいりました。  さらに、町の子育て支援策を女性目線で点検し、よりニーズに即した効果的な、かつ効率的なものとするため、女性のみの委員で構成する子育て環境検討プロジェクトを本年10月に立ち上げました。  この中では、不登校児の保護者からの悩み相談の場を開設してほしいというご意見をいただきましたので、これは年度内に実施をする方向で考えております。また、町外から参加をいただいたアドバイザーの方からは、上市町の子育て支援策は、県内の他市町村と比べても非常に充実していると意見をいただきました。  妊娠から出産、育児に至るまでの事業を再点検し、子育て支援制度のさらなる充実に努めてまいる考えであります。  次に、自然災害に強いまちづくりの計画についてお答えいたします。  災害に備えて事前防災及び減災に係る的確な施策を進めていくため、令和3年3月に上市町国土強靱化地域計画を策定しておりますが、これに基づいて、自然災害に強い地域をつくるとともに、自らの生命と生活を守ることができるよう、地域住民の対応力の向上を図ることが肝要と考えております。
     このため、ハード対策としては、大規模災害を未然に防止するため、国や県が実施する治山事業や砂防事業、河川改修事業について継続的に要望を行ってまいります。また、災害時の避難路や物資輸送路を確保するため、幹線道路等の改修や橋梁の長寿命化計画を進めており、ソフト対策としては、町民一人一人の災害時の役割分担を明確にし、地域における防災意識の高揚を図るため、自主防災組織が行う訓練や資機材の購入に対し、継続的に支援をしているところであります。  また、災害対策の基本となる地域防災計画については、本年度と来年度の2か年かけて、計画本体及び職員行動マニュアルを改定するとともに、新たに避難所運営マニュアルを作成することとしております。  議員ご指摘の近年の異常気象に伴い、避難を要する災害が発生する可能性は高まっていると考えられます。事前の防災・減災対策だけでなく、災害発生後の対応、例えば避難所の開設・運営やライフラインの確保などを確実に行えるよう、住民の命と暮らしを守るまちづくりをしっかりと進めてまいります。  なお、町民の皆さんには、災害は必ずやってくるということを改めて認識していただきまして、日頃からの備えをしていただきますよう、お願いを申し上げます。  次に、農業組織の規模拡大に対する支援についてお答えをいたします。  コロナの関係もあり、米の消費量の減少は著しいものがあります。このこともあり、来年度の米の作付面積の減少が求められております。  このような中にあって、町内で県営の圃場整備が相ノ木地区で施行されているほか、今後、宮川地区において国営の圃場整備事業が計画されておりますが、1枚の面積が県営についてはおおむね50アール、国営については100アールとされており、必然的に農機具の大型化が予想されている状況にあります。  議員ご指摘のとおり、昨年から圃場整備事業に合わせて、面積の約50%について、稲作から高収益作物への転換が求められております。農業従事者の多くが高齢者という現実の中で、大型機械の導入と高収益作物への転換を促進するためには大型機械の導入に対する支援が必要であると考えておりますが、そのための環境、条件をどのような基準とするか、今後考えていく必要があると思っております。  例えば、法人化された営農組合で、耕作面積が30ヘクタール以上とすると(「20」と呼ぶ者あり)。これも一つの考え方……。  今申し上げました面積は例えで申し上げておりますけれども、そういう条件を今後しっかりと整備していく必要があると考えております。  いずれにしろ、これからの農業は、集積化は避けて通れないものと考えております。  最後に、小学校の再編と中央小学校の改築の計画についてやります。  学校のあり方に関する検討に当たっては、今後の児童数等の状況をしっかりとお伝えした上で、関係者のご意見を丁寧に聞いていくことが何よりも大切だと思っております。他の自治体の先例を見ても、じっくり時間をかけて意見交換をしていくことで再編が実現しているように思っております。  以前から申し上げておりますが、教育関係者、保護者、地域の皆さん、それぞれの考え方を確認する必要があります。このため、教職員や教育委員の考えを聞き、教育委員会としての見解をまとめ、本年3月にタウンミーティングを開催しました。7月には、小学生と保育園児の保護者に対し、アンケートを実施したところであり、今後は地域の皆さんのご意見を聞くため、校区ごとに開く公聴会を年度内に始めていく考えであります。  また、中央小学校の校舎については、町内の学校で一番年数が経過しており、いずれ建て替えは必要となると考えておりますが、GIGAスクール構想導入に伴う起債の残高の繰上償還、あるいは国庫補助金の返還等の問題が発生するということもございますので、この時期については慎重に検討する必要があると考えております。  現時点では再編等を行う時期を申し上げる状況にはございませんが、町政2期目のうちに必ず小学校のあり方と中央小学校の改築計画について道筋をつけてまいる覚悟でおりますので、よろしくご理解のほどお願い申し上げます。 17 ◯議長(堀田喜久男君) 10番 松谷英真君。 18 ◯10番(松谷英真君) 答弁、ありがとうございました。  総合病院につきましては、私たちも存じておるわけでありますが、やはり町にとって大事な総合病院を、先ほど町長の答弁でありましたとおり、いろんな科もできましたし、大学との講座もできておりますし、特に言えば、後は泌尿器科の先生が常駐をしていただくことが一番大事だかなと思っております。その件につきましては、病院も努力をしていただきたいなと思っているわけであります。  その件につきましては、今大きな動きがいろいろありましたので、ぜひとも今後とも頑張っていただきたいと思う次第であります。  それから、子育て支援につきましては、現状のいろんなことが、補助等に、第3子の問題、以前から申し上げておりましたが、同じ保育所に子どもがおるわけでありませんので、ぜひともこれは考えていただきたいと前からお願いしておりましたが、かなったということでありますが、子どもたちが生まれてこない。1つには、これは結婚をしていないということも含めて、子どもの数が増えていない。それから、それこそ町外へ出ていく皆さん、県外へ出ていく皆さんもたくさんおいでになるわけでありまして、特に町外へ出ておいでになる方々にも、ぜひとも上市に住んでいただきたいという最初の出発点から何かなければならんのかなというふうに思うわけであります。  いろんな施策で、それこそ以前から学校を守るために、住宅を建築した際の補助金ですとか、それが町全体の中で少しずつ拡充されているわけでありますが、この金額についても、もう少し頑張っていただけないかなということもかねがね思っているわけであります。  いかんせん、今、建築資材が高くなっておる。それから、近年できました団地がありますが、1,000万超えの金額になっておるということもなかなか、富山へ行けば高額な土地はいっぱいあるがでありますが、まずは上市に引き止めるための方策として、いま一つご検討いただきたいなと思いますし、医療費の問題や、昨今、高校まで無料にできんかという話もありますけれども、やっぱりそういったことも積み重ねて、町として、一番頑張っておる上市だといっても、もう少し頑張れるところがあるんじゃないかなというふうに思っておりますし、そこは町長、ひとついろいろ考えていただきたいと思いますし、私どももいろいろとご意見をこれからも申し上げたいというふうに思っております。  それと、3番目の自然災害につきましては、まだここでは大きな災害は起きておりませんけれども、全国的に言えば、それこそ昨日のアメリカでの、この時期にハリケーンみたいなすごいものが起きましたね。  そういうことは日本にとってないと思いますけれども、ただ地震やそういったことが起きないとは言えないのであって、そのための、ハード面で言えば、上市じゅうをコンクリで固めるわけにはいかないのでありまして、それはやっぱり住民一人一人がいろんなことに気づいて、さっと避難できるような環境づくりを、これは当然していかなきゃならないということであります。  それと、近年、河川の堆積物等々、樹木等につきましては、順次撤去なりされておりますけれども、まだまだ、河川は長いわけでありまして、これは町でやる仕事ではないとしても、県の仕事であるとしても、それこそ二、三年たつと、土砂がまた堆積している。ここ近年までずっと何もされてないところもありますし、そんなこともちょっと県のほうにもお願いをして、素早い管理をしていただきたいなということであります。そういったハード面と住民への意識というものをきちっとお願いしたいなというふうに思うわけであります。  それから、4つ目に農業問題でありまして、近年、米の値段、一気に2,000円も安くなって、これはどうしたもんだという話になっております。ましてや来年から減反も増えるわけではありますけれども、国営、県営の基盤整備事業ができたところもありますし、今後されるわけではありますけれども、当然、そうですね、富山市内で1町田ができたときに、あ、稲刈りしていますなと思っても、次の日に行ってまだ刈っておられましたから、そんな中では大型化にしないと、これは効率も悪く、なかなかやっておられないなというふうに思いますし、検討されておるというわけでありますが、30ヘクタール以上であろう、何であろうが、大規模化をしないといけないということでありますので、この支援についても、国、県を合わせて、それなりにお願いをしたいなというふうに思うわけであります。  この件につきましては、後ほど別の観点からご質問をさせていただきたいと思いますけれども。  最後に、小学校のあり方、整備計画につきましては、3月に文化センターでありましたが、ちょっといつの時期か忘れましたが、陽南小学校と白萩西部小学校という名前が挙がって、中央小学校のほうに行ってほしいという話が出ました。  これは、子どもたちが昨年68名ということで非常に少なかったわけでありますが、それこそ小学校6年生までの12年間を考えれば、当然小学校のあり方は考えていかざるを得ない状況だなというふうに思ったわけでありますが、簡単に言うと、一遍に一つにしてしまえという話は、私は成り立たないというふうに思っておりますので、まずは今後地域といろんなお話をしていただくということが前提にあるわけでありますが、私たち、改選前に町長のほうにお願いしておりましたが、学校の再編部分にかかわらず、中央小学校の建て替えはするべきであるということで申入れをしたわけであります。  このことにつきましては、いろいろ今まで事業をしてきた問題もあろうかとは思いますが、町長には、この任期中にきちっと建設まで行けるように、前向きに検討をお願いしたいというふうに思っております。  学校問題につきましては、そういったことで、私は、中央小学校は、どうであれ、もう六十数年たった中で建て替えを確実に進めていただきたいと思うわけであります。  最後に再質問でありますが、実は県営、国営の基盤整備事業は当然相ノ木、宮川のほうで進められておりますが、やはり私の地域は中山間地域でございますし、基盤整備がどことも同じで四十数年たっております。  そういう意味では、水路や、田んぼも深くなっているというようないろんな問題もある中で、今若者が、息子がうちにいないという状況の中で、その町内では機械組合でどんどん請け負っていったら、それこそ町内の半分を今請け負っておられます。  しかしながら、あと10年を考えると、これ、やれるのかという話が最近も出ております。何を言うかというと、上市町は、例えば農業組織が非常に少ない。そういう中で今基盤整備をやっているところも、実は町内で田んぼをする者ちゃおらんということが非常に見えるわけであります。  そういったことを考えると、一部でそういう形で、でも広域化の基盤整備事業が進められればいいんでありますが、じゃ山手に向かって、考えてみたら、その他の多くの田んぼが今後どうなっていくかということを心配するわけです。  今さら、組織化という言葉もありますが、私は何かをしなければ、このまま10年、20年後には田んぼをする人がいないんじゃないかなというふうに思っておりますので、ここはひとつ、以前はそれこそ月給を田んぼに費やしてやっているからできるんだという、そう言っておっていい時代がありましたが、今はもうそうではなく、機械が壊れたら、もう田んぼをやめっちゃという時代になりました。  そういう意味では、町を挙げて、先導役として、今後この農業をどうしていくのかということを、やはり町も旗振りをしながらやらなきゃならない。それも急がなきゃならない時代に来たと思いますので、改めてその件につきましては、町長に再質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 19 ◯議長(堀田喜久男君) 中川町長。 20 ◯町長(中川行孝君) 先ほど総合病院の問題からいろいろお話をさせていただきましたけども、私は病院の事務局長をしておったこともありますけども、何が何でも病院は守り抜くというお約束をしてきております。そのためにはやっぱり医師を確保しないと駄目だということで、寄附講座も開設させていただきました。引き続き泌尿器科の常勤化も努力をしてまいりたいと思います。  次に、子育て支援の中で住宅取得の件のお話がございました。今、来年度の予算編成を控えておりますが、その重点事業の中で、新規に町内において住宅を取得される場合の町の助成制度のあり方、現在、最高100万円の助成をお渡ししておりますけども、その助成の額の見直しも含めて、町内にお住まいの方も、町外から転入される方に対しても、もう少し手厚くできるよう、現在検討中であります。予算大綱の中で何らかの改善策を図っていきたいと思いますので、ご理解をいただきたいと思います。  次に、自然災害の件につきましては、これは平成30年の7月だったと思いますが、大雨が降ったときに、富山県下で上市が、大岩川でございますが、最初に警報基準に達しました。幸い被害は出ませんでしたけども、その教訓に基づいて、後日、立山土木の所長さんをお尋ねして、上市川、白岩川、大岩川、この河川については非常に草が生い茂っている、木が生えておると。これを何とか早く除去してもらいたいという申入れをしましたところ、これは時たま国がこのための制度をつくって都道府県に通知した直後だったそうでございます。いや、町長、タイミングがよかったと。あなたの希望されるところを地図に落としてきてくださいということで、お願いをして地図を届けまして、大岩川は真っ先に新屋のほうをやらせていただきました。白岩川もそうです。上市川もやらせていただきました。継続して現在なされておりますので、引き続きこれをお願いしております。重点事業にも取り上げて、要請をいたしております。  この防災・減災は、緊急5か年計画の中に取り上げられておりますが、これは5か年で済むという問題ではないと。継続して取り組むべき事案だというふうに考えておりますので、引き続き努力をしてまいります。  それと、小学校の再編、改築の問題がございますが、昨年の赤ちゃんの数が68名、小学校の数が6校、単純平均ではございますが、1校につき11名から12名という数字になってしまう。こういう状況というのは、果たして本当に子どもたちのためにいいことかどうか。私は再編やむなしと考えております。  そういう中で、中央小学校につきましては、ご指摘のとおり、もう60年以上経過しておりますので、最初に改築すべきだと考えておりますけども、先ほど申し上げましたとおり、起債が残っております。今年度もインターネット環境を整備するために2億5,000万ほどかけております。取り壊すとなると、起債の繰上償還あるいは国庫補助金の返還という問題も出ております。起債だけでも、令和3年度末、来年の3月末現在で残高が2億5,000万ございますので、もうしばらく慎重に改築計画も整備してまいります。  それと、農業の問題でございますが、これは、議員さんもおっしゃるとおり、今までは兼業農家で、片方で給料をもらいながら田んぼをしておったという農家がたくさんございました。  そういう中で、これからは田んぼを手放そうという方が増えてくることが予想されるわけでございます。当然のことながら、先ほど申し上げましたように、営農組合等を立ち上げていただいて集約化を図ること以外にはもうその手だてはないかなというふうに考えておりますけども、40年もたった基盤整備の農道、水路あるいは田で修繕箇所が出てくるとなれば、国、県の補助制度を有効に活用いただいて、これはどうしても地元負担もついて回ることでございますので、計画的に対応していただきたいと。  私どもも予算確保には全力で対応させていただきますので、またご意見をお聞かせいただきたいと思います。ひとつよろしくお願いいたします。 21 ◯議長(堀田喜久男君) 10番 松谷英真君。 22 ◯10番(松谷英真君) 町長の答弁はいろいろありましたので、最後の農業問題につきましては、なかなか農家の皆さんが現状の中で、そうですねと言って、なら、団体をつくるかといったら、今はそんな状況にないというふうに思いますので、町の働きかけがぜひとも必要でないかなということを思っております。  それをお願いして、私は時間大分過ぎましたので、終わらせていただきます。  ありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  松  本     寛  君 23 ◯議長(堀田喜久男君) 7番 松本 寛君。              〔7番 松本 寛君 登壇〕 24 ◯7番(松本 寛君) おはようございます。通告に従い、一般質問を行います。  今年の5月から災害時の警戒レベルに応じた避難情報が変更されました。災害のおそれが高い警戒レベル4の段階において、これまでの避難勧告が廃止され、避難指示で必ず避難することになりました。従来から災害のおそれがあるとされる警戒レベル3の段階で、高齢者や障害者などの要支援者は避難している必要がありました。しかし、それ以外の人たちも、警戒レベル4の段階で避難指示が発令された場合、危険な場所から全員避難する必要があります。つまり、従来よりも早く動き始めなければならなくなりました。  そこで、この機会に確認しておきたいことがあります。  まずは、高齢者や障害者など要支援者の人数や分布を町がしっかりと把握できているかどうかということです。  2つ目に、要支援者の住所や障害度などの個人情報は、災害時において安全かつ迅速に避難するために、要支援者、被支援者双方にとって非常に重要な情報となります。しかし、平時においては軽率に扱えるものではありません。  個人情報をどこまで、誰と共有してよいかについて、要支援者側には同意の確認が済んでいると聞き及んでおります。一方で、その要支援者の個人情報を受け取り、生かす側についての同意形成が曖昧になっているのではないかと少し心配しています。  日常的に要支援者と関わりのある民生委員のような方たちであれば、要支援者の個人情報の取扱いにも心得があると思いますが、災害時にご近所同士で支援し合うようなレアケースを想定した場合に、区長たちはどのように、どこまで、どういったタイミングで要支援者の個人情報にアクセスできるようになっているのでしょうか。  最後に、避難指示で必ず避難となったことから、避難所に人が集まり、手狭になる可能性が高くなると考えられます。とはいえ、避難所の数を増やしたり、増築するような対策がすぐにできるとも思えません。それでも災害時に少しでも町民が安心して行動するために、何かできることはないでしょうか。  いま一度、災害に備えるためにこの3点を確認し、情報共有ができれば幸いです。福祉課長と総務課長のお二人に、答弁のほう、よろしくお願いします。 25 ◯議長(堀田喜久男君) 中村総務課長。             〔総務課長 中村政一君 登壇〕 26 ◯総務課長(中村政一君) それでは、私のほうから、避難情報の変更についてのうち、避難所への懸念事項についてお答えさせていただきます。  議員ご指摘のとおり、本年5月に災害対策基本法が一部改正され、これまで用いられてきた「避難指示(緊急)」と「避難勧告」が「避難指示」に一本化されました。これは、本来避難行動を起こすべき避難勧告のタイミングで避難しない方が多く、その要因の一つとして、避難指示(緊急)と避難勧告がいずれも警戒レベル4に位置づけられており、その違いが分かりにくいため、改正をされたものであります。  あわせて、今回の改正においては、避難指示の発令において、被災のおそれが見込まれる、必ず立ち退き避難をすべき居住者等に対してのみ立ち退きを指示することができるよう規定を見直し、上階への移動や高層階にとどまる等により屋内で身の安全を確保できると判断される居住者等に対しては、必ずしも立ち退き避難を求めないことが可能とされました。もちろん、土砂災害の危険がある区域においては立ち退き避難が原則となります。また、立ち退き避難先として、市町村指定の避難場所だけではなく、安全な親戚・知人宅やホテル・旅館への避難など、様々な避難行動が推奨されています。詳細につきましては、本年6月にリーフレットを全戸配布し、町ホームページでも周知しております。  町民の皆様におかれましては、避難とは、文字どおり難を避けることであり、小中学校や公民館など指定の避難場所へ行くことだけが避難ではないということをご認識いただくとともに、いま一度、昨年お配りしました洪水ハザードマップで、ご自宅が家屋倒壊等氾濫想定区域に入っていないか、あるいは想定される浸水深より高い居室を有しているか等をご確認の上、自らの命は自ら守る意識を持ち、適切な避難行動を心がけていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 27 ◯議長(堀田喜久男君) 松波福祉課長。            〔福祉課長心得 松波敦子君 登壇〕 28 ◯福祉課長心得(松波敦子君) 災害時の避難行動要支援者に関するご質問にお答えいたします。  町では、高齢者、障害者、乳幼児、外国人等の要配慮者のうち、災害が発生した場合に自分で避難することが困難な方の円滑で迅速な避難を行うため、災害対策基本法に基づき、特に支援を要する方を避難行動要支援者名簿に載せております。  この名簿の対象者の範囲としましては、上市町地域防災計画において、在宅者のうち、1、要介護認定において要介護3以上の認定を受けている者、2、身体障害者手帳1級及び2級の交付を受けている者、3、療育手帳の重度(A)の判定を受けている者、4、在宅ひとり暮らし高齢者台帳に掲載されている者、5、その他、災害時に地域の支援が必要な者で、申し出があった者と定めています。毎年4月1日現在の情報に更新した上で名簿を作成し、把握に努めております。  次に、要支援者の情報については、避難支援等の実施に携わる町内会、自主防災組織等に対し、以前は要支援者本人の同意が得られている方に限って提供しておりましたが、近年は個人情報への配慮がより一般的に求められるようになってきたため、提供を見合わせていたのが実情であります。  しかしながら、災害時の町民の命を守ることを第一に考えますと、今後は個人情報を適切に取り扱ってもらうよう丁寧にお願いした上で、従前のように要支援者本人の同意が得られている方のみの情報を提供していくこととしたいと考えております。 29 ◯議長(堀田喜久男君) 7番 松本 寛君。 30 ◯7番(松本 寛君) 答弁、ありがとうございました。  災害はいつ起こるか分かりませんので、今後もいろんなケースを含め、連携をよろしくお願いします。  以上です。         ────────────────────────             ◇  廣  田     透  君 31 ◯議長(堀田喜久男君) 2番 廣田 透君。              〔2番 廣田 透君 登壇〕 32 ◯2番(廣田 透君) 通告に従い、一般質問を行わせていただきます。新人ですので不慣れな面もあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。  まず第一に、学校再編問題について質問させていただきます。  先ほど松谷議員のほうからもご質問がありましたが、また少し別の観点から質問させていただきます。  現在上市町は少子化が進み、年間の出生数は前年度で68名となっております。そのような状況の中で学校の再編が取り沙汰されておりますが、現在も議論の最中でございます。  生徒の少人数化により再編・統合も検討されているかと思いますが、再編・統合だけが残された道なのか。移住者の獲得の面から上市町の魅力を考えた場合、街なかの小学校だけが選択肢になるのではなく、自然と共生できる環境で子どもを学ばせることに魅力を感じる移住希望者の方もおられるのではないでしょうか。  また、いじめの問題など小クラスでの弊害も考えられ、選択して街なかから郊外の学校へ通学できる環境も必要なのではないかと考えます。  現在の上市町の方針について、町長にお伺いいたします。  続きまして、商店街の活性化について質問させていただきます。  現在上市町の商店街は縮小傾向が続き、空き店舗が増えています。原因としては、周辺地域への大型店舗の出店や後継者不足などが考えられます。現在も地域の皆様に愛され頑張って経営されている個人経営のお店はたくさんございますが、このままの状況が続けば、いずれはシャッター商店街となってしまう可能性も否定はできません。  そのような状況の中で、商店街を活性化させるため、空き家や空き店舗の活用が考えられます。空き店舗の活用の際に障害となるのが、入店者とそこに住んでおられる居住者との折り合いの面だとのお話も伺います。  入店者と居住者がストレスなく店舗運営ができる環境を整えるため、居住空間と店舗空間を分離し、お互いが気を遣うことなく利用することで、新規の入店者を増やすことができないでしょうか。また、トイレなど水回りの設備が必要になった場合、町内の業者に委託することで、地域の活性化にはならないでしょうか。  現在新規出店者に対しての上市町創業支援事業の施策もありますが、3分の1の補助で100万円が上限となっております。店舗の改装を考えた場合、さらなる支援策の拡充が必要かと思いますが、いかがでしょうか。産業課長にお伺いいたします。  よろしくお願いいたします。 33 ◯議長(堀田喜久男君) 中川町長。
                 〔町長 中川行孝君 登壇〕 34 ◯町長(中川行孝君) 学校再編の問題につきましては、先ほど松谷議員さんのご質問にお答えしたところでありますけども、現状の出生数を見ると、再編・統合はやむなしと考えるのは私の考え方でございます。これについてはご理解をいただきたいと考えておりますけども、どのような形で再編・統廃合を行うかに関しては、町民の皆様と一緒に議論をしていく必要があると考えております。  先ほどおっしゃいました、自然環境豊かな中で勉強させてやりたいという思いは、私も理解はできます。そのために、現在、白萩西部小学校と陽南小学校は、町内のどこにおいでの方であっても、その2つの学校だけはどこからでも通学できるように小規模特認校として指定をいたしておりますが、残念ながら、その特認制度をご利用いただいている方はほとんどございません。  今年の3月に開催したタウンミーティングでは、大規模校、小規模校ともにメリットもデメリットもありますので、それをご紹介しながら、これからの統合問題について意見交換をしていきたいというふうに考えております。  年度内には始めさせていただきますので、その結果を見て、またご報告をさせていただく機会もあるかと思いますので、ご理解をいただきますようお願い申し上げます。 35 ◯議長(堀田喜久男君) 酒井産業課長。             〔産業課長 酒井紀明君 登壇〕 36 ◯産業課長(酒井紀明君) 商店街の活性化に関するご質問にお答えします。  商店街の店舗が閉店後に新しい店舗に生まれ変わらず、結果として空き店舗となる要因の一つに、議員ご指摘の既存店舗が住居と兼ねていることが挙げられます。  町では、中心市街地を含む空き店舗の活用や、町内で創業をお考えの方や事業者に対しましては、条件を付して、店舗の改装費や備品購入費等について、100万円を限度に対象経費の3分の1を補助しております。  居住空間と店舗空間の分離に関する費用についても補助対象に含めることは可能ですが、水回りの新設など大がかりな工事となり、自己負担が多額になると思われます。今後、空き店舗の活用を促進するために、補助率や限度額を引き上げることも検討してまいります。  なお、ゲストハウス松月や株式会社アルティネットのサテライトオフィスは、町内の事業者が改修を手がけております。空き家再生に取り組む町内の若手事業者の集まりも存在していることから、できる限り町内事業者に改修を依頼してもらうよう働きかけを行い、町内での資本の循環を促進してまいります。 37 ◯議長(堀田喜久男君) 2番 廣田 透君。 38 ◯2番(廣田 透君) ただいまは適切な答弁ありがとうございました。  小学校再編については、またこれからもタウンミーティングなどで住民の方々との密接な話合いの下で、お互いが納得がいくように、そして上市の町の発展のために何が適切なのかということを判断されて進めていくことを望んでおります。  また、商店街の活性化につきましては、前向きな回答をいただきまして、ありがとうございました。  これからも町の商店の方々といろいろ話合いを持ちながら、何が必要なのか、そして何をすれば上市の商店が発展していけるのか。そういったことを考えながら、またご提案させていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  以上になります。ありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  酒  井  一  好  君 39 ◯議長(堀田喜久男君) 5番 酒井一好君。              〔5番 酒井一好君 登壇〕 40 ◯5番(酒井一好君) 皆さん、こんにちは。議長に発言の許可をいただきましたので、さきに通告いたしました事項について質問させていただきます。初質問となります。最後まで、どうぞよろしくお願いいたします。  1番目、不妊治療の取組について、以下3点お願いとお伺いをさせていただきます。  1点目、不妊治療の保険適用は令和2年5月29日に検討することが政府で閣議決定し、さらに令和2年9月16日に菅内閣の基本方針にて不妊治療の保険適用をすることが正式に閣議決定いたしました。さらに、令和2年12月15日に、令和4年度当初より不妊治療の保険適用をすると正式に閣議決定しております。現在はガイドラインのスケジュールに沿って、政府の医療保険部会によって詳細を決めていることとなっております。  年明けには詳細が明らかになります。平成4年4月より不妊治療の保険適用開始に向けて、上市町でも準備を開始されるものと思います。関係部署の皆様には、短い準備期間であり、大変ご苦労をおかけします。ご尽力賜りますよう、何とぞよろしくお願いいたします。  前置きが長くなりましたが、上市町におきましては、既に他自治体に比べ手厚い不妊治療費の助成が行われております。保険適用後もぜひ継続して助成を行っていただきたいとお願いをいたします。  2点目、助成が継続する場合、保険適用により不妊治療に取り組まれるご夫婦が増えると考えられます。助成費予算の確保は大丈夫でしょうか。  3点目、他の自治体よりもさらに魅力あるような助成の拡充を検討していただきたいとお願いいたします。今後の助成の拡充等の予定等あれば、お示しをお願いいたします。  福祉課長にお尋ねいたします。  次に2番目、第8次上市町総合計画についてお願いとお伺いをさせていただきます。  本年度よりスタートいたしました第8次上市町総合計画ですが、「つながる にぎわう ささえあう すべては私とミライのために みんなが主役のまち 上市」の将来像を目指し、様々な政策が掲げられています。大変すばらしい内容で、私自身も今一生懸命勉強しているところでございます。  このすばらしい取組とそれの実現に向けて頑張る我々上市町の大人の情熱を、上市町の将来を担う大事な子どもたちにもぜひ知ってもらいたい。そして、上市町に対する希望と愛着を胸に抱いていただきたい。このように強く思っております。  そこで、子どもたち向けの第8次上市町総合計画子ども版のようなものを作成できないでしょうか。子どもたちの心をつかむような楽しく、分かりやすく、親しみやすい内容のものを検討していただきたいとお願いいたします。このことについてのお考えをお答え願います。  企画課長にお尋ねいたします。  最後に3番目、誰一人取り残さないデジタル化として、お願いとお伺いをさせていただきます。  本年6月に政府でデジタル化推進の法案が通ったと聞いております。上市町でも様々な分野でデジタル化が進められ、次第にいろいろと便利になっていくものと考えております。  また、子どもからお年寄りまでスマホを持つようになり、大変便利な世の中になっていると思います。しかしながら、シニア世代、シルバー世代では、性能のよいスマホを持ちながら機能を使いこなせずにおられる方も多いのではないかと思われます。  ウェブで配信される情報サービスや現在町で提供している緊急情報配信など、さらに今後予定される各種SNSによる町情報の配信も利用できないかもしれません。  一部大手キャリアでは都市部でスマホ教室を開いているようですが、特にシルバー世代の方々は富山まで行くのは大変と伺っています。  そこで、このようなデジタル弱者向けに、上市町でのスマホ教室を何らかの形で開催することはできないでしょうか。このことについてのお考えをお聞かせください。  企画課長にお尋ねいたします。  以上3点の質問でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 41 ◯議長(堀田喜久男君) 碓井企画課長。             〔企画課長 碓井秀樹君 登壇〕 42 ◯企画課長(碓井秀樹君) まず、第8次上市町総合計画の子ども向け版ができないかというご質問にお答えいたします。  第8次上市町総合計画の策定に当たりましては、未来の上市町を担うであろう若者の意見も計画に取り入れるため、上市中学校と上市高校でワークショップを開催したところであります。そこに参加した生徒からは、自分の将来やまちづくりについて考えるきっかけになったという意見が出るなど、大変有意義な機会になったと考えております。  正直なところを申しますと、小学生に総合計画を理解してもらうことは少し難しいのではないかと思っておりますが、中学生や高校生であれば総合計画に込めた思いを伝えることはできるのではないかと考えております。  総合計画の概要版として作成いたしました冊子は、表紙をはじめ多くのページに当町出身の細田守監督の「おおかみこどもの雨と雪」のイラストを使用しているほか、内容も明瞭簡潔に記載してあり、幅広い世代に受け入れやすいものとなっているのではないかと考えております。  先月10日と17日に開催されました上市高校1年生の職場見学会におきまして、役場を訪れた生徒にこの概要版を配布いたしました。総合計画の目的や上市高校のキャリア教育を応援する取組を紹介したところでございます。  一人でも多くの子どもたちに総合計画の目的や内容を理解してもらい、ふるさとへの愛着を深めるとともに、自分の夢や理想に向かって努力してもらいたいと考えております。  今後につきましては、中学生にも総合計画を紹介する機会を設けることができないか、教育委員会や上市中学校とも相談していきたいと思っております。  続きまして、誰一人取り残さないデジタル化についてお答えいたします。  議員おっしゃるとおり、スマートフォンやタブレット端末は、私どもの日常生活になくてはならないツールの一つになりつつありまして、内閣府が2020年に実施いたしました情報通信機器の利活用に関する世論調査によりますと、全体の約78%の方がスマートフォンやタブレットを利用しているという結果となっております。  これを年齢層で比較しますと、18歳から29歳までの年齢層にあっては約98%が利用しておりますが、60歳から69歳までは約7割、70歳以上になりますと約4割という結果になっております。  また、70歳以上の方がスマートフォンやタブレットを利用しない理由として最も多い回答は「生活に必要ないため」というようになっておりますが、4割以上の方は「使い方が分からない」と回答しておられまして、全年齢層でのデジタル活用を進めるためには、スマホ教室等の情報リテラシーの向上のための方策の必要性がうかがわれるところであります。  国においては、今年度からデジタル活用支援推進事業というものを実施しておりまして、主として携帯電話のキャリアがこの制度を活用しまして、そのショップ等においてスマートフォンの利用方法等に関する講座を展開しておりますが、残念ながら当町にはそういうショップがございません。そのため、そういった講座に参加するには、当然ながら近隣の開催会場に赴く必要がございます。  なお、上市町社会福祉協議会が当町のケーブルテレビ事業者であります株式会社TAMさんに、おたっしゃ家利用者の講習会開催ができないかということで依頼中であるというふうに伺っております。この結果を見まして、好評であれば、さらに対象を広げて開催できないか、町社会福祉協議会と協議していきたいと考えております。 43 ◯議長(堀田喜久男君) 松波福祉課長。            〔福祉課長心得 松波敦子君 登壇〕 44 ◯福祉課長心得(松波敦子君) 不妊治療費助成に関するご質問にお答えいたします。  当町では、平成14年度から不妊治療を受けているご夫婦に対し、年20万円を限度に最長3年間の費用助成を行っております。県の特定不妊治療費助成事業と併用可能としている上に、保険診療適用外である人工授精や体外受精及び顕微授精等特定不妊治療に限らず、不妊治療のための検査も含め、保険診療適用分も助成対象としてきたところであり、来年度以降も現行の助成制度を継続したいと考えております。  令和4年4月から特定不妊治療を保険診療適用とする国の動きがありますが、経済的な理由で治療を諦めるご夫婦にとって朗報であり、不妊治療に取り組む方が今後増加すると予想されます。助成制度を利用される方も増えると思われますが、精一杯予算確保に努めてまいります。  なお、先ほど申し上げたとおり、当町は県や多くの自治体が助成対象としていなかった保険診療適用分を既に助成対象としており、現段階でも他市町村に比べ助成内容は充実しているため、助成制度を拡充する予定はございません。  今後、不妊治療費助成に関する国や県の動向に留意するとともに、町の助成制度について広報やホームページなどを活用して広く周知してまいります。 45 ◯議長(堀田喜久男君) 5番 酒井一好君。 46 ◯5番(酒井一好君) 今ほどはご丁寧な答弁ありがとうございました。  第8次総合計画の子ども版につきましては、取りあえず幅広い層にダイジェスト版が好評であるということですので、それも何とか小学生とかに啓蒙できないか。何か策を講じていただいて、今後とも検討していただきたいなというふうに考えております。  それで、スマホ教室につきましても、おたっしゃ家について、その結果を見て、また前向きに検討していただきたいなというふうに思っております。  そして、不妊治療の取組につきましては、既に上市町が大変手厚い助成を行っていることを今答弁でお聞きして、安心しておるところでございます。  先日、上市町の工業団地の造成が、宮川地区が完了し、そして大坪のほうでも開始されるというふうに伺いました。いよいよ企業を誘致するに当たっても、上市町がそういう不妊治療に対する福祉の手厚い町であるということは、大変重要なファクターになるのではないかというふうに思います。  今後とも、どうぞ前向きにまた検討を続けていただきたいなというふうに思います。私も注視しながら、また何か策がないかというふうに、いろいろ努力して考えてまいります。  本日はどうもありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  碓  井  憲  夫  君 47 ◯議長(堀田喜久男君) 11番 碓井憲夫君。              〔11番 碓井憲夫君 登壇〕 48 ◯11番(碓井憲夫君) 人口増と農業の再生問題について質問をいたします。  長い坂を下るような人口減少が続いております。若者の転入者を増やさなければなりません。  剱岳が臨める上市町に住まいを求め、移住される若者が1人、2人と続いております。さらなる移住者を増やすには、町が持っている可能性にチャレンジする覚悟と力が求められます。  地方と農業の創生は社会の要請でもあります。移住者の増大と地域力の向上、地場産業、農業の再生は一体のものです。都会に旅立った若者がふるさとに戻る。農林業を求める若者を都会から呼び寄せるための体制づくりが必要です。  行政、住民、議員が力を合わせれば、できないことはありません。都会から若者を地方に移住・定住を促進するための国、県からの各種交付金があり、また新たに農業を始めようとする若者への様々な支援体制もあります。  農業を学び、就業を目指す若者を都会から呼び込む体制が必要なんです。仮称「農業学舎」の設立を提案いたします。具体的には、農業体験をしながら学んでいただき、3年後には就農を目指していただく。住まいと生活費、農地のお世話を行う体制。財源は国の地方創生交付金、新規就農者支援制度、またクラウドファンディングも利用する。その構成は行政だけではなくて、民間、農業関係者等も合わせて構成する、いわゆる共助、公助の体制であります。  以上、答弁よろしくお願いいたします。 49 ◯議長(堀田喜久男君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 50 ◯町長(中川行孝君) お答えいたします。  碓井議員さんには、定例会ごとに農業に関わる問題をご提案、ご質疑いただいて、ありがとうございます。  今回の「農業学舎」の問題につきましては、私の町では、近年、県内外から農業を始めたいという内容の問合せが増えておりまして、富山農林振興センターやJAアルプス、農家の方々と連携を図りながら、新規就農に係る支援を行っております。現在、新規就農者は5名で、うち転入された方は2名であります。  具体的には、農業を始めるまでの研修として、とやま農業未来カレッジの受講をお勧めしております。カレッジでは、1年の研修期間で県内での主な農作物の栽培を学ぶ座学や先進農家での実践力を高める実習、資格取得が可能な機械演習を組み合わせた体系的なカリキュラムが学べるほか、卒業後の公的支援が受けられるように個別指導などが行われております。  当町の農業法人等で研修を選択することも可能です。研修の間は、公益社団法人富山県農林水産公社から、農業次世代人材投資事業準備型の給付金が年間最大150万円交付されるため、このカレッジの受講料を十分賄うことができます。  さらには町では、先進農家では実践的な研修が受けられるよう、受入れ農家へ謝礼金及び研修者の傷害保険加入費用を支援する就農準備研修事業を実施しております。  こうして、カレッジや農業法人での研修を終えて、当町で新規就農された方には、農業次世代人材投資事業経営開始型を利用して、経営が安定するまでの最長5年間、一定の要件の下、年間100万円を越える給付金を交付するなど充実した支援体制が整っております。  なお、国の新年度予算概算要求では、新規就農に係る初期投資負担を軽減するため、経営開始資金として最大1,000万円を支援するほか、技術面や人材を呼び込む面など総合的な支援制度とする動きを見せております。今後、国の動向を注視しながら、さらに充実した支援体制にしていきたいと考えております。  ご提案の農業学舎につきましては、今ほど紹介した事業を活用することで、おおむね実現できるものと理解をいたしております。  なお、これまで課題としていた新規就農希望者への住居あっせんにつきましては、農地つきの空き家を購入できるような仕組みを早急に検討してまいります。  また、自立できるまで面倒を見てもよいという農家がいらっしゃれば、県外の方には地域おこし協力隊の制度を活用する方法もあると考えております。  町としましては、引き続き関係機関と連携し、新規就農者が地域に溶け込んだ新たな担い手として活躍できるよう応援してまいります。 51 ◯議長(堀田喜久男君) 11番 碓井憲夫君。 52 ◯11番(碓井憲夫君) いろいろ現状を説明していただきまして、ありがとうございます。
     確かに今町長おっしゃったように、未来カレッジから紹介をいただいて、種のほうに住んでいる若者、私もちょくちょく付き合ってはおりますけれども、新しい子どもが出生して、種に小さい赤ん坊が2人住んでおります。また、一昨年、東京から自然農業をやりたいということで、今、滑川のそこに修行をして、上市の空き家に住んでいる若者夫婦もいらっしゃいます。私もその若者とは関わっております。また、最近、宮川のほうで十数町の農家の後継者として、農業カレッジから紹介を受けてきている若者が、これは上市には住んでおりません。だけど、なかなか農業方法がうまくいかなくて、ちょっと最近物別れになったというふうに聞いております。  今こうした状況が、環境が上市にもある。これを抜本的に飛躍させるには、インターネットあるいはホームページで、農業をやりたい人が上市へ来られたら、生活を応援しますよ。宿舎も、住むところもお世話をしますよ。生活費も応援しますよと。このアドバルーンを上げれば、私は飛躍的にこれが前進するというふうに思っております。  問題はその体制なんですね。先ほど言いました共助、公助、町だけにこれをやれと言っても、なかなか重い腰が上がらないということは、私は経験しております。  この十数町の田んぼを誰にやってもらおうかと。そうしたことを望んでいる70前後の農業関係者と話合いも何回か行っております。自分の大きな納屋というか、格納庫に2部屋、そうした若者が来たら、そこに住んでもらおうというのをもう造っておられる方もいらっしゃいます。また、ある方は大きな長屋のような倉庫を改築して、若者の住まいに提供してもいいと。そうした専業農家の方もいらっしゃるんです。  そうした方々と力を合わせて、ただ町がこれを、アドバルーンを上げないと、都会から若者が信用してやってきません。私は、これを町だけにやれと言っても、やれないのは分かっております。その体力は、町だけではないと思っております。  ですから、共助、公助、民間の力、そういう農業をやりたいと思っておられる力、こうした方と力を合わせてこの体制をつくるということを私は提案しております。  種の若者は、私ももう三、四年間付き合っておりますけども、彼は町に相談に来たけど、全然話にならんかったと。だから自分で、種へ行って、一軒一軒区長に言って世話をしてもらって、空き家を改造したと。こうした若者もいますよ、確かに。  だけど、こうした、町にはねつけられても自分で探すような若者、そこまで気概のある若者というのは、そんなにおりません。1人だけです。もう一人は、私が世話をさせてもらいました。  これをもっとやる体制を、町を挙げて、来られたら住まいもお世話をするし、いろんな地方創生交付金、そうしたことを利用して当面の生活の応援もしますよということを、私はホームページやネットで上げてほしいんです。  ただ、その前に準備が必要ですね。その準備をまずやってほしいと。そのことを今日は質問しているんです。  最近、蛇足になりますけれど、コウノトリの自然生息で有名な兵庫県豊岡市の前の市長の、今は辞められました、話を聞く機会がありました。私、感動しましたね。コウノトリが住まいできるように全体を、農薬、化学肥料を押さえると。その米が関西や海外で、60キロ12万円で売れているようです。  そして、さらに私は感心したのは、上市町でもウエルネス、健康科学専門学校が退却しました、閉校しました。そのコウノトリの豊岡市で、その前市長が中心になって大学が今年の4月に立ち上がりました。芸術文化観光専門職大学です。  私は何を言いたいかといいますと、頭を抱えていてはますます後退するばかりなので、その地域の実情に合った方法とやる気があれば、夢と思われるような大学の設立もできると。私は感動しました。その感動を基に、今回の質問をさせていただいたわけであります。  今日はこれで終わらせていただきます。 53 ◯議長(堀田喜久男君) 午後1時まで休憩いたします。                               (午前11時47分)         ────────────────────────                               (午後 1時00分) 54 ◯議長(堀田喜久男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ────────────────────────             ◇  酒  井  桂  之  君 55 ◯議長(堀田喜久男君) 12番 酒井桂之君。              〔12番 酒井桂之君 登壇〕 56 ◯12番(酒井桂之君) ご苦労さんです。通告どおり、2件の質問をいたします。  初めに、令和4年度の予算編成について質問します。  中川町長は、去る9月28日に2期目を無投票で再選され、10月17日から4年間の任期が始まりました。7日開会の12月定例議会で令和4年度の予算編成について、ソフト事業を活用して住民満足度向上を図るとともに、ポスト・アフターコロナを見据えた施策を展開することを柱とすると述べられております。  そこで、1)企業誘致と人口対策をどう推進していくのか、2)主なプロジェクト事業をどう考えているか、中川町長にお尋ねいたします。  次に、まちづくり対策について質問をいたします。  まちづくりの進め方として、初めは駅中心に発展してきましたが、車社会になり、電車に乗らなくなりました。次に、中心商店街などのにぎわいも、郊外に大型スーパーの誕生で、地域にあった商店が廃業に追い込まれていきました。  その後、全国的に平成大合併の嵐が吹き荒れ、上市町でも合併をめぐり、当時の伊東町長は合併に反対され、上市町議会でも賛成、反対に別れていましたが、反対派が多数を占め、合併をしないことを議会で決めた歴史があります。  なぜ合併に反対したのか。当時の伊東町長の合併反対の強い決意があったのと、上市町の面積の8割が山林であり、近隣の合併した水橋町の役場がなくなったことで行政需要がなくなり、町の衰退が目に見えたことが大きな要因だと思います。私も合併に反対し、合併をしなかったことがよかったと思っています。  私たちは、少子高齢化時代を迎え、高齢者が増え、子どもさんが減っている時代に生きています。人口減少が続き、空き家が増え、お店もなくなっています。外食するためには、町外に行く町民が増えています。また、上市町は突き当たりの町だから外食産業が来てくれないと言われています。  今後も少子高齢化時代に対応したまちづくりが求められています。そこで、1)家族で楽しめる飲食店と居酒屋の誘致などをどう進めていくのか、酒井産業課長にお尋ねいたします。2)高齢者や歩行困難者の新しい送迎サービスを考えられないか、松波福祉課長にお尋ねします。3)大雪の除雪対策をどう取り組んでいくのか、玉井建設課長にお尋ねいたします。  これで2件の質問を終わります。 57 ◯議長(堀田喜久男君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 58 ◯町長(中川行孝君) まず、企業誘致と人口減対策についてお答えをいたします。  少子高齢化が加速する中にあって、子育て支援や移住・定住、健康寿命の延伸など多種多様な施策に地道に取り組む必要があると思いますが、働く場の確保という点で企業誘致も重要な施策であります。  以前、工場適地を有していなかったため、町内企業の事業所が他の自治体に流出した苦い経緯もあり、工業団地の造成を決断したところであります。  そして、今年度予算に計上した大坪地域工業団地造成事業につきましては、現在、造成工事に向けた基本構想を作成する準備を進めており、順調に進めば令和7年に工事が終了する見込みであります。  平成30年から進めてまいりました上市スマートインターチェンジランプ内の宮川地域工業用地4,900平米については、本年10月に造成工事を終え、残すは側道の整備や地目変更等の諸手続のみとなり、今年度中には売出しをかける予定であります。  また、町の活性化につながるサテライトオフィスについて、年明けには富山信用金庫上市営業部の4階にスペースが完成するため、昨年のアルティネットに続く誘致を実現したいと考えております。  さらに、細川機業株式会社が所有する工場適地も、今回、法定外公共物の整理を終えたことから、県の企業立地セミナー等を活用して、企業誘致に精力的に取り組んでまいります。  次に、主なプロジェクト事業についてお答えをいたします。  主なプロジェクト事業につきましては、大坪地域工業団地のアクセス道路として大坪南線の工事着手、かみいち総合病院の電子カルテシステム等の更新、消防ポンプ自動車の更新、地方への移住希望者への体験ツアーの実施、サテライトオフィス利用促進のためのマッチング機会創出などを考えております。ポストコロナ、アフターコロナを見据えた施策を展開するつもりであります。  なお、予算編成とは直接関係はありませんが、学校のあり方の検討も大きなプロジェクトと認識をいたしております。 59 ◯議長(堀田喜久男君) 松波福祉課長。            〔福祉課長心得 松波敦子君 登壇〕 60 ◯福祉課長心得(松波敦子君) 新しい送迎サービスに関するご質問にお答えいたします。  買物や医療機関の受診等に係る移動手段として、町ではコミュニティバスの運行を実施しております。また、山間部にお住まいの高齢者の方には、金券方式でタクシー利用を助成する制度も運用しております。  議員ご質問の新しい送迎サービスとして、地域の方が有償ボランティアで送迎を行う仕組みを取り入れている自治体があり、県内にも事例があることを承知しております。そして、ボランティアの大半が元気なシニア世代とのことであります。  当町においても元気なシニア世代が様々な場面で活躍されていることから、特にコミュニティバスが運行していない地域でこうした取組にチャレンジしたいというお話があれば、町としても前向きに対応したいと考えております。  今後とも住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、移動支援に限らず、日常生活における支え合い体制をより充実させるため、地域の皆さんと話し合い、一緒に考え、模索しながら地域包括ケアシステムの進化・推進を図ってまいります。 61 ◯議長(堀田喜久男君) 酒井産業課長。             〔産業課長 酒井紀明君 登壇〕 62 ◯産業課長(酒井紀明君) 飲食店や居酒屋などの誘致に関するご質問にお答えします。  現在町内には、レストランや居酒屋を含めた飲食スペースを有する飲食店営業を行う事業所が約70店舗あり、そのほとんどは個人事業の方で運営されております。そして、議員ご指摘のとおり、町内には、いわゆるチェーン店で展開する飲食店は僅かしかない状況であります。  しかしながら、チェーン店の飲食店は、人口や交通量などの市場の状況を分析し、収益が確実に見込まれる場合に限り出店するものと事業者から聞いておりますので、残念ながら出店の可能性は極めて低いと考えております。  町としましては、既存の飲食事業者の方々がコロナ禍であっても事業継続に向けて精一杯努力されていることから、ご家族やご友人などと安心して楽しんでいただける場所となるよう、県内で唯一、県の新型コロナ安心対策飲食店の認証取得に必要な設備整備に係る支援を行ったほか、町外の方にも分かりやすくご利用いただけるよう、観光協会ホームページにおける飲食店マップのリニューアルを進めております。  また、新たに飲食店の開店を希望する事業者がいる場合は、空き店舗活用や創業支援に係る各種補助事業により支援することとしており、町内で営業される飲食店をこれからもしっかり応援してまいります。 63 ◯議長(堀田喜久男君) 玉井建設課長。             〔建設課長 玉井耕平君 登壇〕 64 ◯建設課長(玉井耕平君) 大雪の除雪対策に関するご質問にお答えします。  昨年度の大雪を受け、今年度は除雪機械を5台増台し、除雪作業が大きく遅れた地域に割り当てる等、まずは今までよりも機動的に対応できるよう、除雪エリアの見直しを行っております。  また、県道と町道が交互に連続する道路では、県と除雪の分担について協議し、連携した除雪を実施することとしました。あわせて、豪雪時に県と町が共同で利用する臨時雪捨場として新たに丸山総合公園駐車場を指定し、雪捨場の拡充を図り、大雪への備えを進めております。  さらに、昨年度の大雪時には緊急指定医療機関であるかみいち総合病院前の県道でも一時車両の通行が困難となる事態が発生したことから、当該箇所への消雪設備の設置を県知事に直接要望した結果、県の9月補正予算に井戸の調査費用が計上されたところであり、今後井戸の改修や消雪設備の設置が着実に進められるものと聞いております。  これから本格的な除雪シーズンを迎えるに当たりまして、いま一度気を引き締めまして、県が策定した災害級の大雪時におけるタイムラインに基づき、関係機関との一層の連携強化を図るとともに、積雪状況や路面状況によっては日中除雪を実施する等、臨機応変に対応し、冬期間の安全で円滑な道路交通の確保に努めてまいります。 65 ◯議長(堀田喜久男君) 12番 酒井桂之君。 66 ◯12番(酒井桂之君) 答弁、ありがとうございました。  令和4年度の予算編成については、町長からお聞きしました。2期目で町長も、人口減の問題についても精力的に取り組んでいきたいなということを新聞でも言っておられます。  結局人口減は、私たちも一緒に悩んで、どう上市町に人口増をしていくかということは大きな課題でありますが、すぐ効くような対策はなかなかできないと思いますが、結果的には人口増は、上市に住みたい、暮らしたい、そういうことが基本になっておると思います。  ややもすれば、人口増につきましては、移住の問題が話題になりますが、そういうことも大事でありますが、この上市町のよいところを再度点検して、まちづくりしていくということが大事ではないかというふうに私も感じております。  そういう意味では、企業誘致、それから子育ての問題も大事であります。教育の問題も大事でありますので、またプロジェクト事業のことも聞きましたので、4年度に向けまして頑張ってもらいたいなというふうに思っております。私たち議会も応援していきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  次はまちづくり対策でありましたが、1番目の、家族で楽しめる飲食店と居酒屋という問題を取り上げました。上市では何が不足しているかというと、いわゆる回るずしとか、家族で食べる店が少なくなっているわけであります。私も、ややもすれば、隣の滑川市にすしを食べに行くこともあります。  そういうことで、やはり現状はなかなかできないと思いますが、町民が楽しみ、また集まる、そういうお店も支援していく形で、今そういうことをやっていかないと、なかなか町に人口が戻ってこないし、また楽しい町にならないのではないだろうかという形で私は質問しました。  前にもそういう質問をしたら、上市は突き当たりの町や。だから、外食産業が来ないと。具体的には、商工会と相談をしてやっていきたいという、過去にも答えをいただいておりますが、再度、新たな観点で、この問題で、先ほど言いましたとおり、この町に住みたいという関係上、食べ物屋でもそれなりにあるということも努力をしてもらいたい。  大手の企業のほうは、上市で採算が合わないから来ないとか、上市が突き当たりの町だから商売にならないとかということもよく言われますが、再度その問題にも正面から向き合われまして、ひとつ検討して、一つでも、特に上市で家族で楽しめるお店のことについては努力をしてもらいたいなということを要望したいと思います。  2番目の、高齢者の、いわゆる送迎サービスの件については、どのような観点で質問をしたかといいますと、今、だんだん高齢化が進んで、歩けなくなる、それから独り暮らしと、そういう方がたくさん増えておりまして、タクシーを使うわけでありまして、タクシーを使うと、往復でも3,000円かかるということであります。  その3,000円が、買物とか医者へ行くとか、そういうことでなかなか払いづらいということで、先ほどにも紹介がありましたとおり、朝日町でもそういう事業をやっておりますので、また上市型の、そういう安い形の中でできないかなということで質問しましたので、また検討をよろしくお願いしたいというふうに思っています。  大雪対策の件につきましては、昨年、思いも寄らん大雪になりまして、道が凍って、役場の職員の皆さんも全部出てもらうような状況で除雪をしたと。今までにもない経験をしたものでありますので、その対策を聞きましたら、それなりの対策がなされておるということを今お聞きしました。  また、頑張って町民のために、除雪に努力していただくことをお願いしまして、これで質問を終わらせていただきます。  どうもありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  百  塚     怜  君 67 ◯議長(堀田喜久男君) 1番 百塚 怜君。              〔1番 百塚 怜君 登壇〕 68 ◯1番(百塚 怜君) 議員になり、初の一般質問であります。今回は、かみいち総合病院と子ども医療費について質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  中川町長におかれましては、2期目のご当選、誠におめでとうございます。振り返りますと、中川町政の1期目には2つの大きな困難が立ちはだかりました。  まず1つ目が、2019年9月、厚生労働省が突如として発表した病院の再編統合リストです。これによって様々な地域で大変大きな混乱と不安を招きました。そのリストの中にはかみいち総合病院も含まれており、上市町もまさにその当事者でありました。  そして2つ目が、2020年1月に日本人への感染が初めて確認されたコロナウイルス感染症です。その後、世界が対応に困窮する事態となっていたのは言うまでもありません。  しかし、町長は、これら2つの大きな困難が立ちはだかる中、町民の皆様に病院を絶対に守り抜くと宣言をされ、病院のピンチをチャンスに変えられました。  その取組の一つとして、2020年5月には、がんばるかみいち総合病院応援プロジェクトを立ち上げられました。これは、住民参加プロジェクト、医療従事者応援プロジェクト、医療環境充実プロジェクトの3つの柱で構成されています。住民参加の点では、上市町出身のアニメ映画監督・細田守氏のご協力を得て、町民から病院への応援メッセージも多数いただいています。また、町内外からの寄附金など、上市町全体で病院を守ろうという機運が高まりました。  結果、令和2年度には、寄附金が総額2,530万5,620円寄せられました。令和3年度においても、4月から10月22日時点までで1,091万3,655円の寄附金が寄せられています。2年間の寄附金を合計すると、3,621万9,275円になります。この寄附金は、令和2年度に超音波モダリティ機器の周辺整備のために118万3,000円を使用。令和3年度には、認定看護師育成研修費に200万円、医療機器整備等に359万円が予算として計上されています。既に使用した分、今年度使用予定分を差し引いても、まだ3,000万円ほど余裕があります。  このプロジェクトが動いている中でも、病院職員の皆様は、通常業務に加え、コロナ患者の入院病床の設置・増設、発熱外来、町のコロナワクチン接種など、多岐にわたる業務を担ってくださっていました。途中、医療従事者には国や県から慰労金もありましたが、それは単発のものでした。  私は元看護師として、議員として、町長と同じく地域の病院を守りたいと考えております。個人的にはさらに病院のサービスも向上させたいところですが、まずは今働いてくれている職員の皆さんの心身を守らなければなりません。  町長が力説される病院を守るためには、まず職員を守る必要があると思うのです。現在、プロジェクトの中で執行されている施策だけでは、職員の労働状況への配慮が足りていないと思われます。  そこで、病院について、次のことを質問させていただきます。  まず第1に、プロジェクトの柱の一つ、医療従事者応援プロジェクトの一環として、少なくともコロナ禍の間は病院職員の人員を増やすべきではないでしょうか。これは第6波への備えにもなるはずです。残高3,000万円の寄附金の一部または全部を、例えば会計年度任用職員の人件費に活用することは一定の合理性があると考えます。  このがんばるかみいち総合病院応援基金について、今後の使用方法はどのようにお考えでしょうか。財務課長、ご答弁ください。  次に、病院職員の業務負担軽減の方法について、どうお考えでしょうか。病院事務局長、ご答弁ください。
     次に、子ども医療費についてお伺いいたします。  先日、新田富山県知事が「ワンチームとやま」連携推進本部会議において、2022年度から子ども医療費助成対象を、現行の4歳から未就学児への拡大を決定いたしました。また、その決定以前の報道ですが、魚津市の村椿市長は県に対し、18歳までの助成を求める姿勢を示されています。  これまで上市町は、独自に未就学児の医療費を助成し、0から15歳までを対象としておりました。つまり、県からの助成対象拡大に伴い、次年度から町としての負担は軽減するはずです。  そこで、以下の3点についてご質問いたします。  1点目、県の助成拡大に伴い、町としての予算はどの程度浮くことになるのでしょうか。令和2年度実績を基にお教えください。  2点目、浮いた予算を基に、町として独自に子ども医療費を18歳まで拡大する意向はありますか。  3点目、仮に町独自での助成が厳しいならば、今後、他の市町村長と連携し、県や国へ助成対象年齢拡大を訴えていくべきと考えます。その点について、どのようにお考えでしょうか。  この3点について、福祉課長、ご答弁ください。 69 ◯議長(堀田喜久男君) 廣田財務課長。             〔財務課長 廣田高志君 登壇〕 70 ◯財務課長(廣田高志君) がんばるかみいち総合病院応援基金に関するご質問にお答えします。  がんばるかみいち総合病院応援プロジェクトは、議員ご指摘のとおり、住民参加プロジェクト、医療従事者応援プロジェクト、医療環境充実プロジェクトの3つの柱により構成しております。  その中の医療従事者応援プロジェクトの使途として、医師・看護師の確保、医療研修の充実等の事業を挙げておりますが、現在の基金残高と、病院を守り育てていくことを目的とした基金であることを踏まえると、当面は産業医の養成や認定看護師の育成など職員のスキルアップに重点的に活用していく所存であります。  このプロジェクトは、主に院内で働く医療従事者を末永く応援していく事業に投入するなど息の長い取組として位置づけ、病院の存続を願う皆さんのご期待に応えていきたいと考えております。 71 ◯議長(堀田喜久男君) 松波福祉課長。            〔福祉課長心得 松波敦子君 登壇〕 72 ◯福祉課長心得(松波敦子君) こども医療費助成対象年齢の拡大についてお答えいたします。  本町におきましては、子育て世帯の経済的負担の軽減を図るため、また少子化対策の観点から、平成22年度より小学6年生までの児童を対象に、さらに平成25年度からは中学3年生までの児童に対象を拡大し、療養給付費の一部負担金に対する医療費助成事業、いわゆる医療費の無償化に取り組んできたところであります。  他方、県のこども医療費助成事業は、補助対象を0歳から3歳までの通院費及び0歳から6歳までの入院費に限定し、所得制限や自己負担分も設定した上で、必要額の2分の1を補助する制度内容となっております。  このため、本町は令和2年度実績で約3,320万円を助成しておりますが、そのうち県からの補助金は、僅か1割程度の約330万円となっております。  今回、県からこども医療費助成について、4歳から6歳までの通院費も対象に加え、所得制限を撤廃するとの発表がありましたが、当町の令和2年度実績を基に試算すると県補助金は約300万円の増額にとどまると見込まれます。  すなわち、中学生までの医療費無償化に約3,320万円かかっているうちの約630万円が県負担となり、差し引きした約2,690万円は引き続き町の負担として残るため、今回の県の助成拡大によって対象年齢を18歳までに拡大することは困難と言わざるを得ません。  もちろん、県補助金の増額によって減少する町の負担分は、さらなる子育て支援事業の実施や既存事業の拡充等、有効に活用してまいります。  最後に、県や国に対する助成対象年齢拡大の働きかけにつきましては、既に今年10月に開催された「ワンチームとやま」連携推進本部会議の子ども医療費助成制度検討会において、県に対し、15歳までの助成拡充をお願いするとともに、国の制度として無償化を実施するよう強く要望したところであります。 73 ◯議長(堀田喜久男君) 黒田病院事務局長。            〔病院事務局長 黒田茂語君 登壇〕 74 ◯病院事務局長(黒田茂語君) かみいち総合病院職員の業務負担軽減方法についてお答えいたします。  かみいち総合病院の医師を除いた職員数は医療法などで定める基準を満たすよう確保しておりますが、新たな医療提供に対する技術の習得や医療事故防止のための検証、心身の状態が好ましくない職員や経験年数が浅い職員の業務を補うなど、一部の職員に負担がかかることがあります。  この対策としまして、各部科で業務負担の軽減を検討することはもちろん、一時的に不足するマンパワーに対しては会計年度任用職員を採用したり、院内の会議やカンファレンスでは資料の事前配布や終了時間をあらかじめ設定するなど、限られた時間を有効に活用することなども行っています。  しかし、議員も今ご指摘をされたとおり、令和2年からの新型コロナウイルス感染症に対する様々な対策や突発的な業務の発生により、一部の職種については業務の負担がさらに増加していることから、勤務実態をより正確につかむために令和元年度に導入した勤怠管理システムでの長時間勤務の把握や全職員を対象としたストレスチェックの実施に加え、疲労が見られる職員には産業医との面接の勧奨などにより、引き続き職員の心身の健康保持に努めていきたいと考えております。 75 ◯議長(堀田喜久男君) 1番 百塚 怜君。 76 ◯1番(百塚 怜君) 丁寧なご答弁をいただき、ありがとうございました。  がんばるかみいち総合病院応援プロジェクトの趣旨といたしまして、長期的な視点での取組だということは、町民の皆様にもご理解いただく必要があるかなと思います。また、病院で働く職員の皆様についても同様かと思います。  この基金、現在残高は3,000万円ですが、今後ぜひ町民のため、職員のため、外部にばかり目を向けず、職員のためにもある程度活用していっていただけたらなというふうに思います。  それから、子ども医療費の助成に関しましては、予算が浮いた分をこの医療費以外の何らかの子育て支援について使っていただけるというようなご答弁をいただきましたので、ぜひ子ども医療費以外の観点での内容の充実を期待しております。  そして、病院事務局長からお答えいただいたのはストレスの軽減等の取組ということですが、やはり職員同士の、お互いに思いやるというような姿勢も負担感の軽減には大変必要だと思います。  病院の管理職の皆様だけでなく、本庁の町長や副町長や上の方々も病院の近況をその都度、その都度ご覧になっていただいて、ぜひ役職がついていないような病院職員のお声なども聞いていっていただければなというふうに思います。  これで私の質問を終了いたします。  ありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  當  波  紀  子  君 77 ◯議長(堀田喜久男君) 4番 當波紀子君。              〔4番 當波紀子君 登壇〕 78 ◯4番(當波紀子君) 3点質問させていただきます。  1、除雪体制について。  昨シーズンは災害級の大雪に見舞われ、様々な場所で事故や混乱が起きました。上市町の職員、現場の事業者の方々には、深夜、早朝よりの除雪作業を行っていただき、自動車が動かせることにありがたく感謝申し上げております。  しかしながら、小学生が通学する7時半前後の時間帯に、小学生が歩く道が確保されていないことがあります。仕方なく小学生は除雪してある車道を歩き、自動車が来ると道路脇の雪の山を登って、よけています。滑って落ちないかとひやひやします。  そこで、通学時間に合わせた歩行者道の除雪の手順、優先順位を事業者の方と検討する。除雪機材を貸し出して地元の有志の方に除雪してもらう等の対策ができないかを建設課長に伺います。  2、カーボンニュートラル対応。  (1)2050年までに温室効果ガス排出を全体としてゼロとし、脱炭素社会の実現を目指す2050年カーボンニュートラル実現に向けた環境省のロードマップで、2025年までに政策総動員すると表しています。  そこで、上市町としてどのような施策を打っているのか、町民課長に伺います。  (2)今後、再生エネルギーの需要は増えると思われます。上市町内を流れる河川や農業用水を利用し、小水力発電所の設置を検討してみてはどうでしょうか。以前よりも小さな水流で発電でき、自然環境への負荷が少ない機材ができているのではないでしょうか、企画課長に伺います。  3、イノシシ対策について。  近年、イノシシによる農作物被害は、特に中山間地域で生活する方々にとって大変深刻な問題となっております。そのため、住民の方々は地域ぐるみで一定の範囲を電気柵や恒久柵で囲うなどの対策をしながら、ご自分の大切な農地を守っておられます。  しかしながら、家庭菜園や離れた場所の畑などの小規模な農地は、その対策範囲に取り込まれることは少なく、今でもイノシシの被害に遭っておられるのが現状です。  イノシシ被害は、中山間地域だけの問題ではありません。中山間地域で今必死に食い止めているから上市市街地にイノシシが行っていませんが、防御の手を止めたらすぐにも市街地に出没するでしょう。そのことを上市町全域の方に理解していただきたいと思います。そのための広報をしていただきたいとも思います。  そのような小規模農地の被害軽減や未然に被害を防止するためには、どのような方法が考えられますか。また、実証実験として取り組んでいる箱わな監視システムの経過について、産業課長に伺います。 79 ◯議長(堀田喜久男君) 碓井企画課長。             〔企画課長 碓井秀樹君 登壇〕 80 ◯企画課長(碓井秀樹君) まず、小水力発電に関するご質問にお答えいたします。  小水力発電はダム等で水をためることなく、そのままの水の流れを利用する発電方式であります。そして、その発電方式は環境への負担が少なく、電力会社などの大きな事業者ではなく、地元事業者による施工や保守管理が可能であることから、地域密着型の発電とされております。また、太陽光発電と比較した場合、設置面積が小さいことや発電設備の設備効率もよいこと、また昼夜問わず安定的な発電が可能であることなどから、魅力的な再生可能エネルギーと捉えております。  しかしながら、その一方で、小水力発電を行うには年間を通じた安定的な水量とその落差が必要とされておりまして、農繁期と農閑期で水量が大きく変わることに加えまして、用水そのものが小さいことや、落差があまり大きくない当町の農業用水での小水力発電は、現時点では難しいものと考えております。  しかしながら、製造業全般における技術やIT技術は日進月歩で進化しておりまして、今後、当町の農業用水でも小水力発電の取組が可能な状況となり、農業用水の所有者等が小水力発電の導入に意欲を示される際には、町としてできる限りの支援・協力を行いたいと考えております。 81 ◯議長(堀田喜久男君) 永田町民課長。             〔町民課長 永田雄二君 登壇〕 82 ◯町民課長(永田雄二君) カーボンニュートラル対応に関するご質問にお答えします。  令和2年10月の臨時国会において、時の菅総理が2050年カーボンニュートラル宣言を行って以来、「カーボンニュートラル」という言葉を見聞きする機会が増えています。  当町におきましても、カーボンニュートラルとの単語は用いませんが、平成29年度に策定した第2次上市町環境基本計画の中に、その対策を位置づけています。この計画に沿って、これまで地球温暖化対策の推進や再生可能エネルギーの利用促進を目的として、小中学校などの公共施設の屋上に太陽光パネルを設置しました。そのほか、遮熱高断熱複合ガラスの設置や空調機の改修工事、公用車としてEV車を導入するなど、自然環境に配慮した施設や設備の整備を進めてきました。また、地域に対する防犯灯のLED化補助や若年世帯の住宅への太陽光発電システム設置補助など、様々な取組を行ってきたところです。  2050年にカーボンニュートラルを実現するためには、行政や企業の取組だけでなく、町民の皆様方にも日々の生活の中で、例えばごみの減量化や食品ロスの削減、省エネ家電の導入など、身近な改善に取り組んでいただくことが不可欠であります。  今後、さらに上市町として町民挙げての具体的なゼロカーボンアクションを起こしていけないか検討してまいります。 83 ◯議長(堀田喜久男君) 酒井産業課長。             〔産業課長 酒井紀明君 登壇〕 84 ◯産業課長(酒井紀明君) イノシシ対策に関するご質問にお答えいたします。  町では令和元年度に鳥獣被害防止計画を作成し、イノシシを人里に近づけさせない、すみかとさせないための生息環境管理や農地への侵入を防ぐための被害防止対策、また加害イノシシの数を減らす捕獲対策の取組を進めているところでございます。  一般的にイノシシは警戒心が強く、柵や維持管理が不十分な農地へ被害を及ぼすことから容易なことではありませんが、地域全体を侵入防止柵で囲み、住民による定期的な点検及び破損箇所などの補修を地域が一体となって取り組むことで、小規模農地の被害防止につながるものと考えております。  なお、近年イノシシの生息数は増加傾向にあり、近い将来市街地への出没も懸念されるため、イノシシに関する正しい知識や取るべき行動・対策を広く町全体に周知するよう努めてまいります。  最後に、箱わな監視システムの実証実験につきましては、株式会社インテックに町内2か所の場所を提供して実施中ですが、11月末現在で合計11頭のイノシシを捕獲しており、箱わなを管理している実施隊員の現地確認作業の負担軽減が図られております。  この実証実験は来年2月頃まで継続する予定であり、成果をしっかり検証した上で、有効と判断できれば本格的に整備することも検討してまいりたいと考えております。 85 ◯議長(堀田喜久男君) 玉井建設課長。             〔建設課長 玉井耕平君 登壇〕 86 ◯建設課長(玉井耕平君) 除雪体制についてお答えします。  当町では、歩行者の多い区間や小中学校の通学路を中心に約22キロメートルの町道の歩道除雪を実施しております。  車道を除雪すると、どうしても一定の量が歩道にたまってしまいますので、除雪の手順はまず車道、次に歩道ということになります。また、除雪オペレーターや除雪の機械の台数にも限りがありますので、登校時間までに歩道除雪を完了すべく努力はしておりますが、遅れが生じているのが現状でございます。引き続き除雪委託業者と協議しながら、少しでも改善に努めてまいります。  また、こうした状況を踏まえますと、議員ご指摘のとおり、除雪機材を貸し出して地元の有志の方に除雪してもらう方法は大変有意義だと思われますので、来年度からにはなりますが、広野地区に除雪機械を貸し出して歩道除雪を行ってもらうことを検討しております。実際に運用してみて問題点を洗い出した上で、希望があれば他の地区にも活動を広めていきたいと考えております。  なお、県道の歩道につきましては、県から機械を貸与し、町内会等で除雪を行う歩道除雪協力活動事業がありますので、活用が可能な地区、箇所があれば、町にご相談いただければ、県につないでまいります。 87 ◯議長(堀田喜久男君) 4番 當波紀子君。 88 ◯4番(當波紀子君) 答弁、ありがとうございました。  ぜひ除雪体制に関しては、対処していただけるようお願いいたします。  カーボンニュートラルに関しても、今後とも調査、検討のほうをよろしくお願いいたします。  イノシシに関しては、電気柵やわなを設置したり、取り外したりする。あと、草刈りとかをなさる中山間地帯のほうの対策をしている方々が、町のためになっているというやりがいにもなるような、そういった広報、町全体への周知をお願いいたしたいと思います。  また、小規模な耕作をされている方の働きがいを奪われないように、何とかお願いしたいと思います。  以上です。         ────────────────────────             ◇  廣  田  泰  三  君 89 ◯議長(堀田喜久男君) 6番 廣田泰三君。              〔6番 廣田泰三君 登壇〕 90 ◯6番(廣田泰三君) 少子化対策としての婚活支援や子育て支援について質問させていただきます。  この上市町でも人口減少が進み、令和2年12月に1万9,668人となり、2万人を下回ってしまいました。そして、令和2年度の出生数は68人と、過去最少となっています。令和3年度における推定出生数も67人程度と見込まれております。  第8次総合計画では、町が目指す将来人口として令和12年度に1万8,700人と設定されており、合計特殊出生率では、令和7年度の目標値は1.55人と設定されております。  少子化はかなり以前より進んできたわけですが、ここ数年は急速に加速してきています。そして、この2年間は、連続で出生数が年間70人に満たない状況となっております。
     昨年度と今年度に生まれた子どもたちが数年後に学校に入学した場合に、1学年70人未満です。同級生が70人程度しかいないということです。これでは上市町の将来、未来にとって大変寂しい、また厳しいことであります。急激に出生数を増やすことは困難と思われますが、少しでも増えるように手を打たなければなりません。  この少子化には様々な要因があります。若者の未婚化や晩婚化、そして若者の結婚に対する考え方の変化も影響があると思われますが、若い世代が将来への社会、経済に対し不安に思っていること。結婚していても経済的理由や核家族化等の生活環境の理由により、子どもを産む人数を制限していることもあります。  未婚の若者たちも、結婚を希望している人がいることは確かです。でも、いい出会いがないとか、いい人に巡り会えないという声も聞きます。そんな若者たちに何とか結婚していただきたい。若い世代が結婚しないことには、子どもが生まれる環境にはなりません。  町では、以前より社会福祉協議会と連携し、結婚相談や婚活事業を実施されてきています。今月19日にも「恋活・クリスマスパーティー」が予定されておりますが、この婚活、結婚関連事業をこれまで以上に拡大して展開していく必要があると思います。  そして、既婚の夫婦や新婚夫婦の新生活を支援する事業も実施されておりますが、ライフステージ別支援制度、結婚から出産、育児、それぞれのステージでの安心の医療体制など、医療費や健診を中心とした育児や保育に関する助成、支援制度が展開されております。  令和4年度以降も継続はもちろんですが、もっと拡大しての展開、あるいはもっと近隣の市町村の若い世代に対して、外部に向けてのPR活動が重要と思います。この辺りの実績や今後の展開について、福祉課長に答弁をお願いいたします。  これに関しては、松谷議員の町長答弁、百塚議員の福祉課長答弁と一部重複する部分がありますが、よろしくお願いいたします。  次に、今年度において「かみいちDeai Bar」と称して吉本興業に委託し、料理、家電、バスケットボールをテーマに若者の交流イベントを実施されております。また、交際のきっかけづくりとして、「さっか探検隊」と「おおいわ満喫隊」も実施されており、これは大変よい出会いの場となる事業と思います。  今後も共通の趣味などでつながる仲間づくりの場や未婚の方に対する出会いの場を創出し、上市町のよさを町内外の多くの方に知ってもらうことで将来の移住・定住につなげていくとのことですが、今後もっと事業を拡大して展開していただきたい。  今年度から取り組まれた事業ですので実績となる効果はまだこれからだと思いますが、今年度の内容と今後の事業の継続や拡大について、企画課長の答弁をお願いいたします。 91 ◯議長(堀田喜久男君) 碓井企画課長。             〔企画課長 碓井秀樹君 登壇〕 92 ◯企画課長(碓井秀樹君) まず、出会いの場、交際のきっかけづくり事業に関するご質問にお答えいたします。  共通の趣味を持つ人との出会いの場を提供する「かみいちDeai Bar」事業は本年度6回開催する予定としておりまして、7月23日に開催いたしました第1回目のイベントでは、直前に新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令され、ゲストである吉本興業の横澤夏子さんが急遽オンラインでの出演となったため、参加者も6名という少ない状況ではありました。  しかし、緊急事態宣言解除以降に開催いたしましたイベントにおきましては、10月22日の「ロバート馬場の料理で繋がろう!」には22名、11月12日開催の「かじがや卓哉の家電、スマホで繋がろう!」には14名、同月30日開催の「麒麟・田村のよしもと部活プロジェクト バスケブ!部長」には29名と、当初予定しておりました定員を上回る参加者となりまして、ゲストトークで打ち解けた参加者同士が楽しい雰囲気の中で交流されたところでございます。  また、交際のきっかけづくりの場である若者交流イベントにつきましては、7月18日にワークショップ形式で初回を開催いたしましたが、15名の参加があったところでございますが、交際へ発展させる効果をさらに高めたいと考えまして、男女のマッチングを図るイベントへと方向性を修正したところであります。  そして、10月10日、眼目山立山寺で開催いたしました「さっか探検隊」では、参加者20名の中から2組のカップルが成立いたしました。そして、同月24日には大岩山日石寺で開催いたしました「おおいわ満喫隊」では、参加者22名から5組のカップルが成立するなど、マッチング効果に大きな手応えを感じたところでございます。  今後につきましては、若者が興味、関心を持つテーマで出会いの場を提供していくとともに、カップルとなった若者をさらにフォローするイベントの開催についても検討してまいりたいと考えております。  以上です。 93 ◯議長(堀田喜久男君) 松波福祉課長。            〔福祉課長心得 松波敦子君 登壇〕 94 ◯福祉課長心得(松波敦子君) まず、婚活、結婚の支援事業についてお答えいたします。  平成3年度から、結婚相談所事業は町社会福祉協議会への委託事業として実施しております。近況として、令和元年度は、紹介件数178件、お見合い件数22件、成婚数は10件。令和2年度はコロナ禍で紹介件数は97件と減少しましたが、お見合い件数21件、成婚数は8件と一定の成果を上げており、結婚相談所相談員の熱心で継続的なサポートが実を結んでいると考えております。  また、町補助事業として、町社会福祉協議会主催の婚活イベントを継続的に実施しており、今年度は、議員ご存じのとおり、12月19日の開催を予定しております。婚活イベントでは、マッチングは一定数成立しているものの、成婚までの追跡調査が難しい状況となっており、今後は、結婚相談所事業との連携を図り、マッチング以降の結婚までのサポート体制についても検討していきたいと考えております。  さらに、当町では、新婚夫婦が新生活をスタートするに当たり、住居費や引っ越し費用の一部を助成する結婚新生活支援補助金交付事業を昨年度から実施しております。  若者交流事業や移住定住施策とも連携し、若い世代が上市町で希望する結婚をかなえることができるよう、引き続き支援に努めてまいります。  次に、子育て世帯等への支援に関する質問にお答えいたします。  当町では、妊娠から子育て期にわたる切れ目ない支援に努めています。本年4月には上市町子育て世代包括支援センターを福祉課内に設置し、妊娠・出産・子育てに関する様々な相談に対応するとともに、健診等の母子保健事業と保育所等の子育て支援事業を一体的に提供できるよう、必要な情報共有や医療機関等の関係機関との調整を図っております。  これまでも、様々な支援策に取り組んできたところでございますが、今年度から新たに、保育料は第2子が単独入所した場合でも半額に軽減し、小中学校の給食費は第3子以降全額助成することとしたほか、乳児おむつ購入助成事業も実施しております。  さらに、令和4年度には、専任の職員を配置し、子ども家庭総合支援拠点を設置する予定としております。本年11月の子育て環境検討プロジェクト会議でお聞きした意見や要望を踏まえ、新年度予算編成において子育て支援制度の新設や拡充に努め、より一層子育て世帯のニーズに即した支援事業を推進していきたいと考えております。  町にとって子育て世帯をしっかり支えていくことが喫緊の最重要課題と認識しており、今後とも、子どもを安心して生み育てられ、子どもたちが未来に希望を持ち、健やかに暮らせるような環境の整備に努めてまいります。 95 ◯議長(堀田喜久男君) 6番 廣田泰三君。 96 ◯6番(廣田泰三君) 答弁、ありがとうございました。  町の子どもの出生数が激減していることは大きな問題だと思っております。何とか増えるようにしていかなくてはならない。  婚活事業や出会いの場イベントなどでうまく出会えたとしても、上市町に住んでもらわないと意味がないわけですが、それには魅力的な、若い世代が住みたくなる、住んでよかったと思うようなまちづくりをしなければなりません。  魅力的なまちづくりには課題もたくさんありますが、今後、これにつきましては、皆さん方と一緒に考えていきたいと思っております。  子育て支援については、ライフステージ別にそれぞれ支援事業は充実して実施されておるところでありますが、上市町における子育て支援事業についても、県下でもそんなに引けを取っていないというふうに認識しておりますが、もっと町内外に向けてPRをしていただきたい。周りの若い世代が上市町に住もうというような思いになるようなPR活動を今後していっていただきたいと思います。  質問は以上で終わります。         ────────────────────────             ◇  椎  名  寛  子  君 97 ◯議長(堀田喜久男君) 3番 椎名寛子君。              〔3番 椎名寛子君 登壇〕 98 ◯3番(椎名寛子君) いよいよ本日最後の質問となります。初めての質問の機会であり要領を得ない点があれば、ご容赦願いたいと思います。  それでは、質問させていただきます。私からは2件です。  1つ目の質問は、学校に行くことが困難な子どもたちに対する町としての取組についてです。  子どもたちの不登校の現状についてですが、小学生と中学生を合わせて20名ほどが何らかの理由で毎日の登校が困難な状況にあるとお聞きしました。想像していたよりも少し多いというのが正直な感想です。本人もお家の方も不安に苦しみながら、手探りの中で生きておられるのだと思います。  先日、町の教育センターが運営している「虹」という適応指導教室を訪問し、運営また利用状況、活動内容等についてお話を伺ってまいりました。限られた予算の中で工夫しながら運営されている、そういう印象を受けました。  適応指導教室にも市町村によって目指す方向性があるように感じました。例えば学校復帰を目標とし、学習指導員が常勤しているところもあるようです。また、そうではなく、とにかく来所して、安心して過ごしてもらうことを前提に運営している市町村もあるようです。  上市町の、学校に行くことが困難な子どもたちへの今後の対応方針について、そしてどのようにサポートしていくのかをお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いいたします。  2つ目の質問はジビエの可能性についてです。  令和3年4月より、豚熱陰性が確認されたイノシシのジビエ利用が可能になりました。上市町にジビエを解体、販売できる業者がありましたので、お話を聞かせていただいたところ、いろいろな意味で大変前向きな経営者さんでした。「SOGAWA BASE」のホームページにその会社の紹介記事があり、イノシシは食肉としては個体差が激しく、肉屋は好んで扱わないが、よそ者の自分が富山で商売をさせてもらっているので、利益優先ではなく、恩返しの気持ちでイノシシを扱っている。そして、試行錯誤の末、安定しておいしいウインナーを製品化した。そういう記述がありました。  上市町内で捕獲されたイノシシを有効活用できないものか、ぜひ町としてご検討いただけないでしょうか。農林水産省もジビエの普及を推し進めていく方針ですので、官民連携して何かできることはないか、私も一生懸命模索していきたいと思います。何とぞよろしくお願いいたします。 99 ◯議長(堀田喜久男君) 牧田教育長。              〔教育長 牧田康博君 登壇〕 100 ◯教育長(牧田康博君) 学校に行くことが困難な子どもたちに対する町の取組についてお答えします。  町では、学校に行くことが困難な子どもに対して、学級担任を中心に家庭訪問や電話連絡を定期的に行うとともに、学校に配置しているスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーが子どもやその保護者と面談を行うほか、医療機関や児童相談所など関係機関とも連携しながら継続的な支援に努めているところでございます。  中でも、適応指導教室や校内の相談室を利用している子どもについては、職員が不安や悩みを聞きながら、自分の生活のあり方について考えさせたり、個別の学習に取り組ませたり、またそこを居場所とする子ども同士、互いに関わり合う活動をさせたりするなど、一人一人の状況に応じた支援を進めているところでございます。  今後、適応指導教室や相談室、そして家庭での個別の学習支援について充実を図れないか、オンライン学習の活用等も視野に入れながら検討してまいりたいと考えております。  なお、午前中の町長の答弁にもございましたが、不登校の子どもの保護者に対する相談・支援体制の充実につきましては、何とか年度内には、調整の上、そうした場を整えていきたいと考えているところでございます。 101 ◯議長(堀田喜久男君) 酒井産業課長。             〔産業課長 酒井紀明君 登壇〕 102 ◯産業課長(酒井紀明君) ジビエの可能性についてのご質問にお答えいたします。  牛や豚等の家畜の食肉と違い、イノシシ等の野生動物の肉は捕獲段階や処理過程での衛生管理が極めて重要であり、ジビエ利用普及のため、平成24年3月に県のガイドラインが策定されております。これまでこのガイドラインに従ってイノシシのジビエ利用が徐々に広まってきましたが、令和元年7月に県内で野生イノシシの豚熱感染が確認されて以来、県内のほぼ全域が豚熱感染確認区域となり、この区域で捕獲されたイノシシの肉は、感染の有無に関わらず、出荷停止となってしまいました。これを契機に、県内のジビエ利用は大きく減少し、町のジビエ取扱い事業者も、イノシシ肉、イノシシウインナーの販売を休止したとのことでございます。  本年4月、国において「豚熱感染確認区域におけるジビエ利用の手引き」が制定され、血液PCR検査で豚熱の陰性が確認されたイノシシ肉は、出荷することがようやく可能となりました。それでも大半が埋設処分している中、ガイドラインや手引きを遵守してジビエ利用に協力してもらえる捕獲者の確保や、検査結果が判明するまで個体を収納する保管庫の整備など、様々な課題があります。  幸い町の事業者はジビエ利用の再開に前向きであるとお聞きしたため、再びジビエ製品を取り扱うことができるよう、町としてできる限りの支援を行いたいと考えております。 103 ◯議長(堀田喜久男君) 3番 椎名寛子君。 104 ◯3番(椎名寛子君) ご答弁、ありがとうございました。  町としてもジビエ利用については前向きということで、本当によかったと思っております。これからも、そちらの業者さんと連携して、どんどんジビエが利用されていけばいいと思っております。  そして、子どもたちの居場所づくりについてですけれども、これは私の願いでありますけれども、今後もし上市町に子どもたちの居場所をつくりたい、フリースクールをつくりたいという思いを持っている方が出てきたときに、そういう行動を起こそうとするときに、何とか町として応援、協力していただけないでしょうか。  民間での活動には、いろんな意味で縛りが少ないと思います。柔軟な活動ができるメリットがあるのではないかなと思っております。  国も県もフリースクールなどへの助成はしていないと認識しています。しかし、まだほんの僅かではあるけれども、新条例を定め、フリースクールなどへの助成をしている地方自治体もあります。  何が子どもたちのためにベストなのかを一緒に考えて、そして行動してくれる。そういう町政であることを願っております。  質問を終わります。  ありがとうございました。 105 ◯議長(堀田喜久男君) 以上で、一般質問並びに質疑を終わります。  これをもって、町政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を終了いたします。               議案の常任委員会審査付託 106 ◯議長(堀田喜久男君) 次に、ただいま議題となっております議案第78号から議案第83号までは、お手元に配付してあります付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。        ◆◆◆ 請 願 の 常 任 委 員 会 審 査 付 託 ◆◆◆ 107 ◯議長(堀田喜久男君) 次に、日程第2 請願についてを議題といたします。  本定例会において受理した請願1件は、お手元に配付の付託表のとおり、総務教育常任委員会に付託いたします。        ◆◆◆ 閉   議   の   宣   告 ◆◆◆ 108 ◯議長(堀田喜久男君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。        ◆◆◆ 議  会  日  程  の  報  告 ◆◆◆ 109 ◯議長(堀田喜久男君) 次に、議会の日程を申し上げます。  12月14日は総務教育常任委員会、15日は産業厚生常任委員会を開催します。16日は、全員協議会の後、本会議を再開し、諸案件の審議を行います。        ◆◆◆ 散   会   の   宣   告 ◆◆◆ 110 ◯議長(堀田喜久男君) 本日はこれをもって散会いたします。                               (午後 2時19分) Copyright (C) Kamiichi Town, All Rights Reserved....